幹事クリタのコーカイ日誌2010

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2月25日 ● 「R-1ぐらんぷり2010」を見て。

 一昨日の夜ラジオで喋っている間に生で放送されたR-1グランプリ。結果はもう書いて良いと思いますが、あべこうじの圧勝でした。エハラマサヒロもなだぎ武も健闘しましたし、もしかしたら客席が受けていたのはこの2人の方だったかも知れませんが、でもスタンドマイク1本の漫談スタイルで挑み続けるあべこうじに対し、先輩芸人たちがその心意気に票を投じたような印象を受けました。

 ファイナルステージ前の決勝戦では1位なだぎ、2位あべ、3位エハラでしたが、得点差は本当に僅差(こちら参照)。ほとんど差をつけない高田純次(95〜90点)、清水ミチコ(98〜93点)に対し、大きく点差をつけた板尾創路(96〜82点)と伊東四朗(94〜82点)によってかなり順位が左右された感じがありました。しかも板尾の評価は他の審査員と明らかに傾向が違っていました(7人の審査員中5人が最低点をつけた我人祥太に最高点をつけています)。板尾の点数を除けば1位あべ、2位なだぎと順位が入れ替わります。もっともそれでも、4位川島明、5位いとうあさこの2人が3位エハラを抜けるわけではないので、結局トップ3は変わりませんけどね。

 ファイナルステージでも芸達者で幅広いパフォーマンスを見せるなだぎとエハラに対し、あべは喋り一本槍。完成度という意味では、明らかになだぎの方が上だったし、熱量ではエハラでした。ただ、なだぎは過去に2度も優勝しているので審査が厳しくなるのは仕方ないと思います。エハラは1本目の方が面白かったのが残念。あべ悲願の初優勝というのは、大方の人が納得したことでしょう。

 僕は日曜日の敗者復活戦もライブで見ていましたが、COWCOW山田與志はこの時の方がはるかに出来が良かったと思います。やはり決勝戦という緊張感が、日頃と違ってちょっと笑いの勢いを殺してしまったのかも知れません。

 ところで今回一番評価を下げたのは実は司会の雨上がり決死隊だったような気がします。審査員やゲストとのやり取りはぐだぐだですし、出番を終えた芸人たちとのトークも微妙でした。宮迫の進行能力の低さ、螢原の反射神経の悪さが目立ち、番組全体の足を引っぱる結果になってしまいました。これに比べると今田耕司の司会力の高さが改めて再認識できます。来年からは雨上がりをやめてライト東野とレフト藤井でやりゃいいじゃん、と思いましたよ。きっと面白いですよ。



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