幹事クリタのコーカイ日誌2010

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2月22日 ● 「家庭内家庭教師」業は疲労困憊。

 高校1年の娘は今週学年末の試験です。親に似てもう理数系がボロボロで、本人曰く「何をやっているのかさえわからない」と言うことで、かなり真剣にヤバイと思っているようです。最近の口癖は「零点取って留年したらどうしよう?」ですから。まあ公立高校で出席日数が足りているのに留年なんてことはよほどの場合に限りますから、そんな心配は不要なんですが、本人は小心者なのでかなりびびっています。

 とは言え、本当に数学、物理、化学がさっぱりわからないようなので、この金曜、土曜、日曜と3日間、毎晩試験勉強に付き合わされました。本人だけでは勉強をしろと言われても、何をどうしたら良いのかすらわからないみたいで、涙ぐんでいます。

 教科書を娘と一緒に読んでいると、僕たちの時代とはちょっとずつ表現が変わっていたり、こんなことあったかなぁ、みたいな部分もあります。ただ基本は同じですし、問題を解くのにさして支障はないので、用語などでわからないところはすっ飛ばしているのですが、娘は細かいことが気になるのでいちいち引っかかっています。試験に弱い子の典型です。試験はいかに効率よく答を導き出すかのテクニックさえマスターすれば良いのですから。

 僕は大学時代に家庭教師と塾の講師で稼ぎまくっていました。当時の大卒初任給の1.5倍くらいは稼いでいました。なにせ親が高校卒業したら親の責任は果たしたからと言って、小遣いはおろか大学の学費さえ出してくれなかったので、アルバイトを効率よくして稼ぐしか生きる道はなかったのです。その頃は仕事を効率だけで考えて贅沢は言わなかったので、高校3年生の家庭教師も引き受けていました。受験生はみんな嫌がるので引き受け手が少なく時給が良いのです。それで文学部だったにも関わらず大学受験のための数学、理科もずっと教えていましたから、何とか当時の知識を引っ張り出して娘の「家庭内家庭教師」をやっているわけです。

 もっとも錆びついた受験用頭脳を無理矢理に動かしますから、教わる側も疲れるでしょうが、教える側も本当に疲れます。いま物理は力学のエネルギーで、これは僕の得意分野でしたから何とかなっていますが(とは言え「ばね定数k」とか「フックの法則」とか記憶から完全に消去されていたので大変でした)、娘は物理学でいう「仕事」の概念がよくわからないので、すでにそこでギブアップしていますから、それをとにかく乗り越えていくのが大変でした。もっとも、僕も電磁気学は大の苦手なので、そこに進んだらギブアップしちゃうかも知れませんが。

 化学は化学反応式と物質量でした。これも単に反応式を書くだけではなく、そこから体積や質量を求めたりするのでやり方を思い出すのにちょっと手間がかかりました。もっとも思い出してしまえば機械的に計算するだけなんで楽ですけど。化学は有機が苦手だったので、これからそっちに進んでいくとこれまた逃げ出したくなりそうです。

 できることなら国語とか社会を教えたいのですが、わからないのが理数なのは親も子も同じ。とは言え、本物の家庭教師を雇ったり塾に通わせるだけの経済的余裕はないので、できる限り時給0円の家庭内家庭教師が頑張るしかなさそうです。


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