幹事クリタのコーカイ日誌2010

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2月20日 ● バンクーバー五輪の中間感想。

 始まるまではあまり話題になっていなかったのに、開幕したら案の定一気にヒートアップしてきたバンクーバー冬季五輪。国母問題もようやく落ち着きはじめ、競技に集中できるようになってきました。ここまでのところ、なかなか見どころが多く面白いです。昨日の高橋大輔の男子フィギュア初のメダル獲得はなかなか感動的でした。またメダルには届かなかったとは言え、靴紐が切れても頑張った織田も、4回転を決めた小塚も入賞して、女子に負けずに男子も世界のレベルに達していることを見事に証明してみせました。

 男子500mで幸先の良いスタートを切ったスピードスケート陣は残念ながら苦戦続き。他の競技も入賞すらなかなかできずに負け続けていますが、まあそう何でも思い通りにはいきません。残る期待は何と言っても女子フィギュア。よほどのことがない限り浅田のメダルは堅いと思いますが、やはりキムヨナとのライバル対決を制して欲しいところです。

 冬季五輪の思い出と言えば、若い人は12年前の長野五輪、我々世代になると38年前の札幌五輪ということになります。それまでほとんど冬季五輪種目に馴染みのなかった日本人が初めて見た競技がなんと多かったことか。ボブスレーもリュージュもバイアスロンも札幌五輪で知りました。ジャンプのK点もテレマーク姿勢もそうです。札幌がなければ日本人はここまで冬季五輪を楽しめなかったことでしょう。

 札幌の時になかった新しい種目もいろいろありますが、中でも一番興味深いのはカーリング。「氷上のチェス」と言われるあの頭脳的な駆け引きは、特に左脳人間の心をくすぐります。しかも日本の「カー娘」たちは他国の代表に比べても若くてルックス的にも勝っているだけに、余計に応援にも力が入ります。

 カーリングをする女性が絵になるのは、キリッとした表情を崩さずに済むこと。どんなスポーツであれ普通は苦悶の表情や大口を開けたり叫んだり、化粧くずれなんて気にもしていられません。とにかく写真にその瞬間を撮られたら「いやん」なのが普通です。プレー中にまともな顔を維持していられるのはせいぜいゴルフくらい。ところがカーリングはゴルフ以上にずっと「決め顔」でいられますから、テレビ映えも良いし人気が出るわけです。

 現在日本は予選リーグ1勝2敗と苦闘していますが、まあ強豪相手に2敗は想定の範囲内。これから勝ち続けて4位以内に入り決勝に進むことはまだ十分可能です。なんとかメダルに手が届かないかなぁ。


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