幹事クリタのコーカイ日誌2010

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2月17日 ● 陸上の黒、水上の白、氷上の黄。

 バンクーバー五輪スピードスケート男子500mで長島圭一郎が銀、加藤条治が銅メダルを獲得しました。今大会日本勢初メダルを同時に2個。金メダルじゃなかったのは残念ですが、まあ上出来の結果。2人とも前回のトリノでは負けて悔しい思いをしているだけに、4年間の練習の成果が出たわけで、やはりこうやって苦労が実を結ぶと素直に良かったなと思います。

 ところで日本ではほとんど注目されていませんが、この500mの金メダルと4位は韓国の選手です。つまり1位から4位までを日韓で独占したわけで、これはちょっと驚きです。かつてスピードスケートは欧米白人の独壇場であり、体格に劣るアジア人が勝てるとは全然思えませんでした。それがアジア人としても小柄な清水宏保の活躍以来、スピードスケートは体格に関係なくアジア人でも勝てるスポーツになってきました。同じように瞬発力が必要とされる陸上男子100mのボルトや、水泳男子100m自由形のフェルプスにアジア人が勝てるとは到底想像もつきませんが、スピードスケートなら勝てるのは不思議です。

 スピードスケートだけではありません。ショートトラックは以前から小柄なアジア人向けの競技ですし、フィギュアスケートもアジア人が今や世界を席巻しています。特に女子は浅田真央、キムヨナだけではなく、ロシア代表(川口悠子)やアメリカ代表(長洲未来)に日本人女性が選ばれるように、今や女子フィギュアはアジア人女性のものです。昨日のペアでも中国代表が金銀独占していました。

 なぜこれほどまでに氷上ではアジア人が強いのか?パワーよりもアジア人の特徴である俊敏性や正確さが氷の上では必要だからかも知れませんが、正直僕には確たる理由はよくわかりません。ひとつ言えることは黒人がまだほとんど参入してきていない分野であるからだ、ということ。水泳で白人が勝てるのも黒人が泳がないから。同様にスケートも基本は白vs黄の対決ですから、アジア人にも勝ち目があるのだと思います。

 陸上の特にトラック種目では黒人が上位を独占してしまいます。水上では白人天国。そして氷上では黄色人種が覇権を握り、うまく今は「三国分立」していますが、魏=陸上、呉=水上、蜀=氷上とすると、さていつまで蜀はもつことでしょうか?魏が本気で攻め込んできたら勝ち目はないと思いますからね。


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