幹事クリタのコーカイ日誌2010

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1月31日 ● 朝青龍は解雇すべき。

 今回の朝青龍暴行騒動は、以前からの一連の彼が引き起こしてきた騒動の総仕上げというか、極めつけみたいな事件です。「場所中」に「酔って」「一般人」に「暴行」を加え、それを個人マネージャーが被害者だと「虚偽」の報告をして済まそうとし、結局被害者に訴えられてバレてしまったという酷い顛末。その上、示談で済ませたという報告をしたそうですが、それもどうもあやふやらしく、本当に朝青龍と高砂親方のやっていることはドタバタでかつ姑息。内館牧子ならずとも呆れ返ってしまいます。

 かつてのサッカー事件の時は2場所の出場停止でしたが、今回は暴行ですから明らかに不祥事としての次元が違います。相撲という世界の中でのルール違反だったこれまでのあれこれと異なるのです。出場停止より重い処分というのは降格、解雇ということになるそうですが、横綱に降格はありませんから、必然的に解雇。相撲協会が今回の暴行事件で解雇しなかったら、かなりの批判を浴びせられることは間違いありませんし、これ以上大相撲のイメージを下げたくないのなら、迅速に処分を発表した方が良いと思います。

 もちろん興行主でもある相撲協会がドル箱スターを手放したくない気持ちはわかります。朝青龍が出ているか出ていないかで場所への注目度は全然変わりますし、いま朝青龍がいなくなったら白鵬が独走することは目に見えていますから、強いヒールの存在は土俵を盛り上げるために欠かせません。

 しかし、目先の人気にとらわれず長い目で見た時に、果たしてこのまま朝青龍の暴走を許しておくことが大相撲のために本当に良いのかどうか、よくよく考えた方が良いでしょう。歴史と伝統にしがみつくだけでは発展性はありませんが、かと言って朝青龍の行為を追認していくことは、自らのイメージダウンを繰り返していくことです。力士になりたがる子どもたちは減り、古い高齢のファンは離れていくことでしょう。

 結局「強ければ何でもあり」ということになってしまうと、相撲とボクシングや総合格闘技との差はなくなります。ドラスティックにそこまで改革することが必要だと考えているのならともかく、今のままではもう朝青龍の居場所は角界にはないのではないかと思います。そりゃ、いなくなったら土俵は寂しいですけどね。さすがに今回はダメでしょう。


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