幹事クリタのコーカイ日誌2010

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1月30日 ● 大詰めの全豪オープン展望。

 全豪オープンもいよいよ大詰めです。女子ダブルスはウィリアムズ姉妹が圧倒的な強さを見せつけて優勝を飾りました。この2人はたまにしかダブルスに出ないけど、出れば優勝するわけで、史上最強の女ダブだろうと思います。男子ダブルスと対戦したらどの程度戦えるのか見てみたい。そこそこ戦えそうな気がします。

 シングルスですが、女子は昨年の覇者で第1シードのセレナ・ウィリアムズと、ワイルドカードで出場のジュスティーヌ・エナンの決勝戦になりました。僕の、そして大方の人の予想と期待通りの現女王vs旧女王の対戦です。普通に考えれば復帰したばかりのエナンがスタミナ的にも試合勘的にも不利なはずなんですが、むしろ彼女は試合をするたびにかつての切れ味を取り戻しているかのようで、決勝戦で疲れているどころか強くなっている気がします。

 セレナは足の故障とダブルスとの掛け持ちで、むしろ彼女の方が体力的に心配。ただ対戦成績やコートサーフェスのことなどから考えるとセレナが優位。問題はチャレンジャーの気持ちで気楽に戦えるエナンに対して、受けて立つ側のセレナの重圧。メンタル的にはエナン優位。と言うことで、どちらが勝ってもおかしくないまったく五分五分の対戦という気がします。

 男子はフェデラーとマレーの決勝になりました。ナダルが負けたのは残念ですが、まあ順当と言って良いカードでしょう。グランドスラムでは圧倒的に強いフェデラーは、5セットマッチの戦い方を熟知しています。若いマレーはグランドスラム初制覇をぜひとも成し遂げたいところでしょうが、準決勝、決勝と完璧なテニスで勝ち上がってきたフェデラーの壁は高そうです。これは7:3でフェデラー優位と見ます。

 いま男子のテニス界は「ニューボール世代」のフェデラー、ロディック、ダビデンコらと、ナダル以下の若いマレー、ジョコビッチ、ツォンガ、デルポトロ、チリッチらとの世代間抗争が激化しています。一昨年から若い世代が一気に力をつけてきましたが、まだ去年はそれを旧世代が跳ね返していました。しかし、今年はいよいよ本格的な世代交代が起きそうな感じです。フェデラーは最後の砦。果たして陥落することがあるんでしょうか。


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