幹事クリタのコーカイ日誌2010

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1月24日 ● 朝青龍が強かったというよりも。

 大相撲初場所は14日目に朝青龍が優勝を決めました。これで25回目。北の湖を抜いて単独3位。上には千代の富士の31回、大鵬の32回があるだけです。30回の大台に乗せられるかどうかは微妙ですが、白鵬以外に相変わらず強敵がいないだけに、まだ数回の積み増しは可能でしょう。一時期のことを思えば、よくここまで復調したものです。

 それにしても今場所は朝青龍が強かったというよりも、白鵬が情けなかったとしか言いようがありません。昨年年間86勝という大記録を打ち立てたことが慢心につながったのでしょうか?報道によれば稽古量が随分と減っているらしいですが、かつて朝青龍が7場所連続優勝の記録を作った時も稽古量が減っていると言われました。その後の朝青龍の慢心と低迷を白鵬は見ていなかったのでしょうか?

 上を目指してチャレンジしている時は、誰よりも激しく打ち込むのに、トップに立ってしまうとそれに安住してしまうのはチンギス・ハーン以来のモンゴルの伝統でしょうか?いや、それはちょっと強引なこじつけに過ぎませんが、白鵬はまだまだ若いですし、ぜひこれをバネにして心機一転、改めて大横綱を目指してもらいたいものです。

 ところで今場所さらに強さを見せた把瑠都。いよいよ大関も目前です。実力的にはすでに琴光喜、魁皇の日本人大関はもちろん、琴欧州、日馬富士すら凌駕しているかも知れません。まだ馬力だけに頼る強引な相撲が多いですが、それだけに「のびしろ」の多さは他力士を超越しています。どこまで強くなるのか楽しみです。

 そうそう、千秋楽は7勝7敗の豪栄道が勝ち越すかどうかも注目です。なにせ今場所朝青龍に唯一の土をつけた力士。1横綱3大関(不戦勝を含めれば4大関)をなぎ倒した把瑠都もすごいですが、殊勲賞という意味では豪栄道でしょう。と言うのも昨年は6場所を通じて1人も殊勲賞は該当者なし。久々の殊勲賞候補ですから、ぜひ豪栄道には勝ち越してもらいたいものです。相手は10勝を挙げて好調の安美錦。もっとも7勝7敗の力士と当たるよりはずっと楽でしょうけど。


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