「激安」と「安物」は違います。「激安」というのは、相場よりずっと安いことであり、「安物」というのは、そのもの自体の価値が低いことです。実は娘が以前からギターをねだっていて、楽器店を僕が下見しているうちに、娘のギターではなく自分のサックスを購入してしまった経緯があったため、ボーナスが出たので買ってやることにしました。

　とは言っても、今回のボーナスは前回よりもさらに大幅ダウンしていて、サックスの支払いもあるため全然余裕がありません。しかも娘にはつい先日５万円近くもする携帯電話を買い替えてやったばかりなので、ギターを買ってやるにしても総予算１万円ポッキリ。それで収まるレベルの安物で納得できるならという条件付きです。自分のサックスに１０数万円出しておいて、娘のギターは１万円か、と言われると、まあ世の中そんなもんよと言うしかないです。

　で、まず「ハードオフ」に行きました。一応３ヶ月保証がつくまともな状態の中古フォークギターで最安値は4200円。しかしこれは目の前で小学生の男の子とその父親に持っていかれてしまいました。次に安いのはエレアコで6000円だったのですが、いかにもオンボロで状態が不安だったので、もう少しマシな6850円のフォークギターにしました。娘はできたらエレキギターが欲しいのですが、予算を考えたら到底無理なのでアコギで我慢するしかありません。

　ケースも何もついていないギターだけではどうしようもないので、次に「買取王国」に行きます。ここにもギターはありましたが、ハードオフよりは品揃えが手薄。ただカバーやストラップ、ピックなどの小物は充実しています。ソフトカバー480円、ストラップ480円、ピックは敢えてのドラえもんピックを280円で購入。ここまで約8000円。

　残り2000円で何を買うか。カポを買う手もあったのですが、ギターの教則本が先だろうということで、ブックオフに行き探しますが、まともな本がありません。仕方なく新刊で1400円のＤＶＤ付き入門書を購入。総計9490円。500円ほど残っていますが、とりあえずここで買い物は終了。弦も買わなければならないのですが、またそれは切れてからということにしました。

　僕自身は高校の入学祝いにヤマハのフォークギターを当時３万円ほどで買ってもらったことがあります。ただ結局あまり弾かずに終わってしまいました。娘は僕よりずっと音楽好き、楽器好きなので、中途半端に投げ出すことはないと思いますが、飽きやすい性格なのもまた事実なので、とりあえずこの安物ギターで様子見です。今のところは嬉しくてもうずっとギターを抱えて弾いていますが、この先はどうなることやら。はまればすぐにもっと良いギターが欲しくなることでしょう。その時は予算をもっと上げて、「安物」ではなく「激安」を買ってやろうと思います。

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