幹事クリタのコーカイ日誌2009

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12月3日 ● Twitterでのいしかわじゅん。

 NHKのBSマンガ夜話という番組が始まったのは1996年。この「コーカイ日誌」のスタートと同時期でした。「父の魂」や「ハリスの旋風」連載時からの年季の入ったマンガ読みの僕としては、この番組はまさに「待ち望んでいた」企画でした。

 レギュラー陣のいしかわじゅん、夏目房之介、岡田斗司夫という人選も納得のいくものでした。夏目はそれ以前から「週刊朝日」での連載を読んでいましたし、岡田はすでに「オタキング」としてその名を馳せていました。そして、いしかわは、コアなマンガファンとしては当然押さえておくべき作家という印象で、「東京物語」「うえぽん」「だってサルなんだもん」などの連載を読んでいて、僕のマンガ棚には「憂国」「寒い朝」「東京でサヨナラ」「ドラゴン式」「薔薇の木に薔薇の花咲く」などが並んでいました。

 またいしかわのマンガ評論の鋭さもすでに注目していて、マンガ好きの間では「マンガよりうまい」との評価が定着しつつあったと思います。評論「漫画の時間」が発売された時、僕はすぐに本屋で買いましたが、それまでのマンガ評論に新しい地平を切り開いたと感じました。

 彼らが語り尽くす「BSマンガ夜話」は回を増すごとに話題になり、毎回熱心に視聴していた僕も番組中でコメントを読まれたりしたこともありました。取り上げる作品によっての出来不出来というか、熱の入り方の差によって面白さは変化しましたが、それも含めて視聴者としては楽しめる番組です。

 そのいしかわと岡田が最近揃ってTwitterを始めました。岡田の方が少し早くて、僕は彼がアカウントを作ったその日に発見しフォローをしました。彼に「ふぉろーみー」を送って今ではフォローもされています。岡田のTwitterへの傾倒ぶりは凄まじく、あっと言う間にツイート数が1000に近づいています。

 いしかわが始めたのはさらに最近で、まだ少々とまどいながら、それでも少しずつ肌感覚で「こういうものか」と掴みつつある段階です。昨日「ダイレクトメッセージの上にある自分のIDリンクから、フォローしてない人からのリプライが見られるということを教わった。」と彼がツイートしているので、それについて僕がコメントしたら、すぐに僕宛てに「読んでるよ。」と返信が来たのでビックリ。本当にちゃんと読んでいたみたいです。

 まあだからと言って、いしかわじゅんがいきなり友達になってくれるわけではないんですが、それでもTwitterというメディアの「フラットさ」を改めて感じさせられる出来事でした。今後、ますます有名人がTwitterに参加してくると思いますが、彼らがどうこのメディアと接するか楽しみです。もし誰かのファンだったら、網を張っていち早くフォローしてメッセージを書くと、本人から直接メッセージが返ってくるかも知れませんしね。


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