幹事クリタのコーカイ日誌2009

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12月4日 ● 「目玉焼き」の驚異のお値段。

 「ぐるナイ」の人気企画「ごちバトル」も10年目を迎えています。今年もクビをかけたレース終盤戦。これまでレギュラーを守ってきた国分太一が危うい状況にあって、ごちバトルファンとしては目が離せません。矢部がクビになっている今年、岡村とともにこの番組を支えてきたのが国分ですから、彼がいなくなるのは残念ですし番組としても痛手でしょう。でもそろそろフレッシュな風を入れるなら、岡村の言うように嵐のメンバーを入れた方が良いのかも。

 そんな中、昨晩のごちバトルはミシュランの☆付き高級イタリアン。2時間スペシャルということで設定金額も3万円。ゲストも西田敏行とベッキーと大物と旬のタレントの組み合わせでした。この番組の面白さは、何と言っても非常識、いや非日常的な豪華料理の数々。もっと言えば、その豪華料理の値段こそが命です。

 正直言って、庶民感覚でも頑張れば出せる値段の料理では全然面白くありません。「それくらいするだろうな」と我々が納得していたのでは、番組が成立しないのです。スペシャルの時が特に面白いのは、常識とかけ離れた超高額料理が登場するからこそ。そう言う意味では、昨晩はなかなか素晴らしい逸品がありました。

 西田敏行が頼んだ「目玉焼き」がそれです。高級イタリアンに「目玉焼き」というメニューがあること自体が不思議というか、違和感がたっぷり。もちろん、タレント側もそれを承知の上で「目玉焼き」をオーダーするわけです。西田は「1000円くらい」のつもりでオーダーしたのに、出てきた目玉焼きは白トリュフをたっぷりふんだんに使った、見たこともないくらい贅沢な一品。当然「これは高いぞ」と緊張が走ります。3000円?いや、5000円?目玉焼きなのに?卵なんて2個でせいぜい100円でしょ、と出演者も視聴者も考えて予想します。

 で、実際のこの目玉焼きのお値段、なんと12000円!「い・ち・ま・ん・に・せ・ん・え・ん」です。これにはさすがに驚きました。白トリュフが高いとはわかっていますが、100円の卵2個を120倍にするマジック。もちろん、これを頼んだ西田は見事に撃沈してしまい、設定金額を大幅に上回って「自腹」になってしまいました。ごちバトル史上に残る高額料理でした。

 長年この番組を見ていると、料理の値段をそこそこ当てられるようになります。決め手になるのはほとんど食材の値段。高いのは牛肉、アワビ、伊勢エビなどですが、それでも1万円が限度。そこから大きく値段を跳ね上げるのが、風味づけに添えられる白トリュフとキャビアと松茸です。これらはどれだけ質の良いものを、どれくらいふんだんに使うかで、大きく値段を左右してしまいます。昨晩でも江角が頼んだキャビアを乗せたパスタが8200円でした。7000円はキャビアの値段でしょう。1缶数万円のキャビアをたっぷり乗せればそういうことになるのも無理はありません。

 それにしてもあの目玉焼き、いったいどんな味がするのやら。番組の中でレストランが「これまでに数回オーダーがあった」と言っていましたから、世の中には物好きがいるものです。12000円出すなら、良いイタリアワインを頼んだ方がマシだと思いますけど、そんな計算をする庶民に用はないのでしょうね。


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