幹事クリタのコーカイ日誌2009

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11月15日 ● 老化は目から。

 昔から「ハ・メ・マラ」という言葉がありますが(若い女性には何のことやらでしょうけど)、僕の場合は歯は丈夫で全く問題ないのですが、目の方はもともと強度の近視なのに、ここ数年どんどん劣化が進んでいて、衰えが如実のためかなり困っています(ちなみに「マラ」の方はノーコメントで)。

 特に困るのはテニスの時。普通の生活では老眼がちょっと感じるようになったくらいで、まだそれほど問題はないのですが、テニスをしている時は明らかに若い頃とは見え方が違ってきています。まず夜目が効かなくなりました。暗くなると全然ダメ。ナイターテニスや夕暮れ時はもちろんですが、インドアコートでもかなり辛いです(ついでに雨の夜の運転もかなり怖いです)。かつてはあんなにハッキリクッキリ見えたボールが、ぼやけてしまって目を凝らさないと見えません。そしてテニスというのは見ることばかりに集中していたら、体が動かなくなるのでミスをしてしまいます。

 さらに動体視力、深視力も落ちてきているので、スピードが上がるとボールに合わせられなくなってきていますし、高く上がったロブをスマッシュする時もピントが合わなくて距離感を掴めずミスをします。若い頃はスマッシュをミスするなんて理解できないと思っていました。あんな簡単なプレーは誰でもできると思っていたのに、最近ではすぐにペアにスマッシュを譲ってしまいます。

 技術が落ちたのではなく視力が落ちたからミスをするんだということに気づいたのは、実はまだ最近のことです。これまではとにかく技術が足りない、もっと練習して上手くなればミスも減るもんだと思っていました、ところが目がちゃんと見えていなかったのかとわかってからは、諦めて他のプレーを選択するようになってきました。

 それにスマッシュをミスするのは目の問題だけではありません。バランス感覚、柔軟性、瞬発力、反射神経、そういったスマッシュを打つのに必要な全ての能力が年とともに衰えてきています。筋力や持久力はトレーニングである程度維持をできますが、視力を始め衰えをとどめられない能力も少なくありません。

 ただ年を取ればメンタルははっきりと強くなります。頭も使えるようになりますので、そのあたりは間違いなく向上していますから、トータルな実力ではまだまだ戦えるとは思っていますけどね。まあプロじゃないですから、故障だけはしないように気をつけながら、できる範囲で楽しんでいければ良いんです。年を取ることを嘆いてばかりいても仕方ないですから。