幹事クリタのコーカイ日誌2009

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11月1日 ● 文字通り「でかい」仕事をした話。

 滅多にここで仕事の話は書かないようにしているのですが、今日11月1日から名古屋栄のど真ん中に約12m×7.6mのどでかい看板がかけられました。僕が作った某証券会社の看板です。中身は今年4月1日に日経の全国版に1頁(15段)カラーで掲載された新聞広告を看板用にしたものなんですが、これだけ目立つ場所に、どでかい看板が出るのは珍しいので、ちょっと気分良いな〜と思っています。

 しかも、その看板を交差点を挟んだところから眺めながら、後ろを振り向くと、こちらにも今年春に作った某大学のどでかい看板があります。名古屋の一番の繁華街である栄交差点の対角線上に自分の作った広告が巨大看板で2つも出ているというのは、まるで名古屋の中心を占拠したような気分になれて良いものです。

 広告業界では従来のマスメディアの広告効果が薄れているのではないかと囁かれています。かつて主要4媒体と言われたテレビ、ラジオ、新聞、雑誌のうち、ラジオと雑誌は随分前から低迷していて、最近では新聞もすっかりネットに食われてしまいました。辛うじてテレビだけがメディアのトップとしてまだ頑張っていますが、かつてほど有効なメディアかどうかは疑問視されています。日本中が同じテレビを見て過ごしているということがなくなりましたからね。視聴率が50%なんていうお化け番組は消滅してしまい、せいぜい20%も確保できれば良い時代です。

 メディアに対する接触が多様化、細分化していく中で、広告業界ではネットだけではなく、いろいろなメディアに対する試行錯誤が続いています。屋外広告というのもそのひとつで、もちろんこれはテレビや新聞よりも古くからあるメディアなのですが、目立つ場所にある看板広告というのは昔も今もその有用性はあまり変わっていないのではないかと考えられます。後はどれだけ目新しいアイデアをそこに盛り込むことができるかです。古くからあるメディアだけに、「こういうもの」という固定観念がクライアントに強く表現がワンパターンになりがちですが、まだまだそういう意味では屋外広告は仕掛けを考える余地が残されているとも言えます。直接街に対して仕掛けていくメディアだけに、今後楽しみなメディアのひとつだと思います。