幹事クリタのコーカイ日誌2009

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10月31日 ● 「独裁制」は「民主制」に勝る、とは言え。

 サークルの幹事といっても、サークルによってその担当範囲はいろいろでしょう。幹事役も固定の場合もありますし、民主的に分担制にして運営しているところもあるでしょう。うちのサークルの場合はというと、「独裁制」を取っています。つまりサークルの全てを僕が仕切っていて、全てを僕が独断で決め、責任も僕が一人で負います。なぜ担当を分けてメンバーに手伝ってもらわないのか?実は以前はそういうことを試したこともあるのですが、かえって手間ばかりかかってストレスになるので、自分がやった方が楽でうまくいくとわかったからです。「民主制」よりも「独裁制」の方が圧倒的に効率で勝るのです。

 幹事の仕事で一番大切なのはコートの確保。公営コートの抽選申込み(これはある程度はメンバーにも手伝ってもらっています)と当選確認。当日の手続き。コートの手続きをしないとテニスができませんから、毎回遅刻しないように、もちろん欠席もしないように、長年よほどのことがない限りは無遅刻無欠勤でやってきました。これが一番大変。とにかく休まないし遅刻しないということは、何よりもテニスを優先しなければできません。仕事?家庭?病気?それよりもテニスです。これを分担制にしても、その担当者が同じように全てに優先してテニスを考えてくれない限り、結局僕が調整して面倒なことになるのです。だったら最初から自分がやった方が楽です。

 次に出欠確認。参加者数を把握していないとコートの面数調整もできません。毎週練習日の前々日までに返事をくれと伝えてあるんですが、数人は必ず返事が前日にずれ込みます。前日になるともうコートのキャンセルができないので、返事が遅い人は幹事泣かせです。毎週返事の催促をするのは大変ですが、それでも今はメールがあるだけマシ。昔は一人ずつメンバーに電話していたんですから。それも携帯がないから会社や家に。本当に大変でした。

 ボールの管理。練習用のボールを毎回持っていくことと、ニューボールを買って補充することをしなければなりません。これがまた大変で、ボールがないと練習が始まらないわけですから、ボール担当は遅刻も欠席もできません。当然、コート手続きとセットで僕がやるのが一番確実です。じゃないと、毎回来週は誰が来るのか確認してその人にボールを託すことになりますが、突然参加できなくなった時など本当に困ります。恐らくボール担当はどこのサークルでもある程度決まった人がやっていることでしょう。

 会計。会費を集金するだけなら簡単なのですが、ボール代やコート代を支払わなければならないので、当然僕が集金するのが一番簡単。じゃないとお金の流れが複雑になってしまいます。それ以外にもいろいろ出費がありますし、何よりお金のことは不足したりしてトラブルになりやすいので、僕が一手に引き受けています。

 配車の手配。サークルによってはコートまでの足は自力で確保せよ、ということになっていると思いますが、うちのサークルでは車のない人は僕が調整しています。毎回誰が参加するかわからないので、それを把握している僕が手配するのが一番簡単だからです。ただ誰も手配できないと僕がタクシーよろしく順番に迎えに行くことになったりします。これも人にいろいろと連絡して頼むくらいなら自分で動いた方が簡単で楽だからです。

 もちろん練習時の運営もやりますし、草トーナメントの案内と申込み、テニス以外の合宿や飲み会などの幹事、新入会や退会などの人事、そしてサークルのサイトの管理もしています。会社で言えば経営も総務も経理も人事も企画も広報も営業も開発も生産も、とにかく全てを一人でやっているようなものです。やることだらけで、本当に手間暇かかっています。こんなことをよく23年間ずっとやり続けてきたなと我ながら驚き呆れるくらいです。

 それだけの苦労を長年続けてきて、果たして自分に何が得られたのでしょうか?幹事としてのノウハウ?テニスでつながる人脈?ストレスに耐える心の強さ?全て当たっていますが、なによりテニスをする楽しい時間を常に持ち続けられたということが一番の報酬なんだと思います。要は自分がテニスをしたいから、コートを取って仲間を集めているだけですから。ちょっとサークルが大きくなり過ぎて仕事みたいになってしまったのは計算外でしたけどね。