幹事クリタのコーカイ日誌2009

[ 前日翌日最新今月 ]


 
10月23日 ● ネガティブな日記の需要。

 毎日こうやって「コーカイ日誌」を書いていると、当然毎日の気分の浮き沈みが内容や文章に反映されます。浮き沈みと言っても、反映されるのは圧倒的に「沈み」気分の時です。落ち込んでいる時は、どうしても落ち込んでいることを書きたくなります。せめてここで書くことで少しでも気分を晴らしたいということだろうと思います。浮き浮きとハッピーな時はいちいち吐き出さなくても、と言うかむしろ吐き出さずに心に大切にしまっておきたいくらいですから。

 もちろん、あまりにも気分に左右された内容になるのもいやなので、芸能ネタやスポーツネタを書いて誤魔化していることもあるのですが、よほどのネタじゃない限りは、そういうことは空々しくて書いていても乗りません。結局ネガティブな気分の内容を書き残してしまい、後々に読んで「なに書いてるんだか」と自分で自分に突っ込みを入れてしまうようなことになったりします。

 もっともネガティブな気分の日には他人のネガティブな日記を読みたくなるので、そういう意味では書くことに意味がないわけではないのかも。恐らく不幸な自分と同類を見つけて自分だけがダメなわけじゃない、もっと不幸な人だっているんだ、と安心したいのでしょう。「他人の不幸は蜜の味」とまでは言いませんが、ちょっとホッとしたりはします。だから僕が「落ち込んでいる」と書けば、それを読んだ誰かが「自分だけじゃない」と安心するかも知れません。

 逆にハッピーな日記を読むと、そういうダークサイドに落ちている時はイラッときます。人の幸せを祝福できるのは、自分が幸せでなければダメということでしょう。我ながら「ちっちゃいな」と思いますが、そんなことくらいで少しでも気分の浮き沈みを調整できるのなら、身の周りの人の幸せを妬むよりは、顔も知らない他人の幸せに「けっ」と思っている方が、害はないやり方かなとも思います。

 と言うわけで、僕はいまちょっと落ち込んでいます。うまくいかないことを公私ともにいくつも抱え込んでいて、ゼーゼー喘ぎながらそれでも元気な振りをして社会に適応しようとしています。世の中には僕よりもひどい目に遭っている人もいるでしょうし、ちょっとだけマイナーな気分になっている人もいるでしょう。みんなネガティブ仲間ですから。僕だけ不幸じゃないし、あなただけでも、ないですよ。