幹事クリタのコーカイ日誌2009

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10月22日 ● 中日の相手は楽天かと思ったのに。

 クライマックスシリーズもいよいよ佳境。セ・リーグの巨人vs中日は先発がゴンザレスと小笠原。今季中日に4戦無敗のゴンザレスだけに、中日としては半ば負けを覚悟しての初戦だったかも知れませんが、これが初回から思わぬ展開になりました。いきなり中日打線がゴンザレスを攻めて5点を奪ってしまったのです。

 いや、「思わぬ展開」だったのはファンと巨人ベンチだけだったのかも知れません。このCSで中日としてはゴンザレスをどう打ち崩すかが至上命題だっただけに、研究に研究を重ねた成果が出たと考えるべきなのでしょう。

 小笠原はよく巨人打線を抑え、後は落合監督得意の小刻みな投手リレー。打線も効果的に追加点を奪って7-2で完勝してしまいました。1勝のアドバンテージが巨人にあるだけに、これでようやく1勝1敗のタイなのですが、絶対のエースで落とした巨人と、5番手の投手で勝った中日では勢いが全く違います。

 中日打線はここにピークをうまく合わせた感じで上から下まで絶好調なのに対し、巨人は久しぶりの実戦でみんなちょっと合っていない感じ。しかもゴンザレス以外の投手がみな中日打線を苦手としているだけに苦しくなりました。逆に中日はチェンと吉見の2枚看板であと3勝はいけそうです。あれだけペナントレースで大差をつけられた2位中日が日本シリーズに進んで良いものかどうかという議論はあるでしょうが、落合監督のCSに対するやる気はビンビンに伝わってきています。

 さて、途中経過では楽天が日本ハムを大きくリードしたまま試合が進んでいただけに、パ・リーグも2位楽天が日本シリーズ進出濃厚かと思いました。中日と同じで、苦手の武田勝に対し3番手の永井で勝てば、後は岩隈と田中という両エースを擁する楽天が一気に有利になります。野村監督のしてやったりという表情が思い浮かんだし、CS絶好調の山崎を名古屋で見るのも楽しみだなぁ、と思っていました。

 ところが驚いたことに9回裏まさかのスレッジの逆転サヨナラ満塁弾で日本ハムが劇的勝利。未だに日本ハムには新庄が残した奇跡の残り香があるのでしょうか?ショックが大きい負け方だけに、楽天にしたらこの負けは単なる1敗以上の重さがある負けになってしまいました。

 まだ1試合終わっただけですから、両リーグともあまり先走って考えても仕方ないのですが、最近の強い日本ハムは見飽きただけに、できたら中日vs楽天の日本シリーズを観たいと思います。