幹事クリタのコーカイ日誌2009

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10月20日 ● 2位が強いクライマックスシリーズ。

 セ・リーグ、パ・リーグともにペナントレースの2位が3位に順当に勝ったクライマックスシリーズ。楽天の2連勝は両エースを投入できるだけに十分予想できました。ただ山崎があれほど勝負強いバッターだったとは長年彼を見てきましたが思ってもいませんでした。山崎は野村の長い監督人生の中で、最後の「再生工場」の優良製品かも知れません。

 今季の楽天には「新庄ラストイヤー」の時の日本ハムのような勢いを感じます。次の札幌での日本ハム戦でも実力以上の力を選手が発揮しそうで、どちらに勝負が転ぶかわかりません。特に短期決戦では投手の差が明暗を分けます。ダルビッシュが投げられないという噂の日本ハムと、岩隈、田中で勝負に行ける楽天。最終戦まで競り合えば楽天に分があると思いますが、いかがでしょう?

 セ・リーグは苦手のヤクルトを何とか下した中日が巨人に挑みます。中日はシーズン後半、1位とも3位とも大差があったので、クライマックスシリーズに向けて調整を続けてきました。その成果が出たと思います。初戦をチェンで落としたとは言え、決して悪い試合内容ではありませんでしたから、巨人戦に向けても不安はありません。強いて言えば岩瀬が心配ですが、打線もきちんと機能していますし、ほぼ万全で臨むことができそうです。

 巨人も戦力的には盤石です。今季は中日との対戦も圧倒してきていますし、普通にやれば巨人有利は動きません。ただシーズン後半から独走してしまい、随分と長い間ヒリヒリするような緊張感のあるゲームを経験していません。これだけ間が空いたらどうなんだ、という気はします。中日がつけ込むスキがあるとすればそこでしょう。

 鍵を握るのは巨人はラミレス、中日はブランコ。短期決戦では外国人4番打者を抑えた方が勝つというのが昔からの鉄則です。前後の日本人打者が両チームともに手堅いタイプだけに、この2人の一発で決まりそうな気がします。