幹事クリタのコーカイ日誌2009

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10月12日 ● 「神の雫」イタリア長介と江口寿史ワイン。

 週刊モーニングで連載中のマンガ「神の雫」。ワインの鬱陶しい(?)蘊蓄マンガの割に大ヒットしていて、亀梨和也主役でドラマ化されただけではなく韓国でもペ・ヨンジュンでドラマ化するとか。正直言って、マンガとしてはつまらなくはないけど、特別面白いという気はしないのですが、ただ作家のワインに対する深く熱い想いだけはしっかり伝わってきて、それをむしろ楽しむマンガという気がします。

 その「神の雫」に登場する「イタリア長介」こと本間長介のモデルとなった本間敦氏が解説するワインフェスティバルというイベントに先日行ってきました。名古屋のイタリアンレストランで限定40名。イタリアンのコース料理を楽しみながら、それぞれの料理とのマリアージュを考えた本間セレクトのイタリアワインを楽しめるという会です。

 料理は6品なので、ワインも6杯かと思いきや、なんと9杯も出てきました。最初のスパークリングワインから始まって、白、白、赤ときた後に、マンガでもまだ最近登場したバローロがヴィンテージを変えて3杯。2002年、2003年、2004年のバローロをバーティカルテイスティングさせてくれるという趣向です。

 同じワインをこういうカタチでテイスティングできるなんて機会は滅多にないので、頑張って味、香りを比べてみたのですが、何となく「樽の香りが強い」「果実味がある」などの違いはわかっても、実際にこれを目隠ししてヴィンテージを当てろと言われたら無理ですね。違うワインならともかく、年が違うだけの同じワインなんですから。とてもマンガの登場人物のように鋭敏に感じることなどできません。

 その後に今回1番高価な赤ワイン「リトラ」を飲んで、本当に高いワインは濃厚で渋く重く、ワインを飲み慣れていない一般的な日本人好みとは違うなぁと思い、最後にデザートワインで締めくくって終わりました。9杯はさすがに飲み過ぎたと思いましたが、意外と翌日に残らなかったので、良いワインは二日酔いしないのか、それとも料理とのマリアージュのお陰でアルコールの分解が進んだのかはわかりません。

 ところで僕はワインファンではないのですが、マンガファンです。当然人気マンガのモデルとなった人物ともなれば興味津々で、いろいろと本間氏に質問してしまいました。あのマンガで実在の人物がモデルになったのは本間氏だけだとか、原作者の亜樹直は姉弟で、有名人好きで良く一緒に飲んでいるとか(先日はホリエモンもいたそう)、マンガの裏話を中心に、それ以外にもワインの話、イタリアの話を聞いてしまいました。

 最後に抽選会もあり、5000円相当のワインのフルボトルと、本間氏サイン入りの「神の雫」20巻が見事に当たりました。相変わらずこの手のくじ運は強いです。しかもこのワイン、ラベルに江口寿史のイラストが描かれている限定モノ。マンガ好きの心を捉える逸品です。実は「神の雫」は連載で読んではいるものの、コミックスは買っていなかったので、これを機会に買い揃えようかと思いました。マンガファンというよりは、にわかワインファンとしての参考書代わりですけどね。