ある意味、予想通りの民主党の圧勝です。３００議席を超えるというのも大方の予想通りでしょう。民主党に期待しているのではなく、自民党に絶望している結果というのが残念なところですが、それでも「変えよう」という国民の意志が政権交代を実現したのですから、日本の政治史に残る結果だと言えるでしょう。

　とは言え、多くの国民が感じているように、民主党で果たして大丈夫なのかという不安は大いにあります。官公労や日教組に支えられている民主党が、本当に公務員改革をできるのか、あの「バラマキ」マニフェストのままに無意味な政策を実施して借金を増やしまくるのではないか、そもそも国政を担えるだけの人材が果たして民主党にいるのか、などなど、不安だらけではあります。

　今回の選挙の結果の意味は、僕は「政治は投票で変わる」ということが示されたことだと思っています。これまで「何をしたって変わらない」と諦めていた国民が「変えられる」と感じたことが大事なのです。これからは政治家や政党が妙なことをしでかしたら、選挙で変えてしまえば良いんだ、ということを実感できたのですから、これが一番大きな今回の選挙の効果だと思います。

　それと今回の民主圧勝の副産物として、多くの老害政治家が引退に追い込まれそうなことがあります。世代交代は自ら退いてやってくれれば良いのですが、なかなかボケた本人が辞めるというわけではないので、こうして選挙で無理矢理辞めさせなければなりません。利権にまみれた古いタイプの政治家がいなくなることはとても良いことです。恐らく女性議員が増え衆議院議員の平均年齢が下がることでしょう。

　さらに言えば自民党の現職議員が負けて民主党の新人が多く当選するわけですから、二世三世議員も減ることでしょう。もちろん小泉Ｊｒのような神奈川の選挙民は何を考えているんだ、という結果もありますが、世襲議員の不甲斐なさを散々この４年間見せられたわけですから、この結果も大変良いことだと思います。もっとも、今度の総理もまた世襲議員、しかも日本でも有数のエリート政治一家出身なんですけどね。