幹事クリタのコーカイ日誌2009

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7月10日 ● 『ダンディ・ダディ』『任侠ヘルパー』第1回。

 昨日スタートのドラマを2本見ました。まず舘ひろし主演の『ダンディ・ダディ』。妻を亡くし男手ひとつで娘を育ててきた恋愛小説家の父親が、高校生の娘の恋愛にやきもきするというコメディです。以前舘ひろしは『パパとムスメの7日間』で見事な演技を見せてくれましたから、似たようなタッチのコメディドラマとして期待してみたのですが、残念ながら『パパとムスメ〜』ほどの出来映えとはいかないようです。

 舘の演技自体に問題があるわけではないのですが、脚本がイマイチで、よくある父親の娘に対する心配を単に過剰に表現しているだけ。とりわけ目新しいところがあるわけでもなく、類型的なドラマで終わっています。僕にもドラマと同じ年の娘がいるわけですが、ほとんど共感できないのは、娘の可愛らしさに大差があるからというだけではないような気がします。ただ、当のうちの娘が来週も見ると言っているので、また2回目も見るとは思いますが。

 もう1本は草なぎ剛主演の『任侠ヘルパー』。暴力団の組長たちが次期幹部になるためになぜか老人ホームでヘルパーとして働くというヒューマンコメディです。いかにも草なぎクンらしいドラマなんですが、これまた脚本というか設定がイマイチで、なぜ彼らがヘルパーになるのか全然納得がいきません。こういう「巻き込まれ型」は、その巻き込まれ方に技がないと「?」という感じに視聴者がなってしまいます。

 それに次期幹部という割には、どれもこれも全然それっぽくありません。せいぜい宇梶剛士が過去の経歴から「怒らせたら実は怖い」というイメージを醸し出しているだけで、後は誰も彼もチンピラ程度。黒木メイサが組長なんて悪い冗談だとしか思えません。せっかく松平健とか夏川結衣とか大杉漣とか使っているのに、もう少しキャスティングに配慮が欲しかったところです。

 ただ収穫はそれでも黒木メイサの演技。彼女はどんどん作品に出るたびに成長していることがよくわかります。実に魅力的で、これだけの存在感のある若手女優はちょっといません。それと今や大人気の子役・加藤清史朗がまた可愛らしくて達者です。この2人と夏川結衣がドラマを支えている感じがします。まあ文句は言っていますが、とりあえず来週も見るつもりです。