幹事クリタのコーカイ日誌2009

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7月3日 ● 相談するなら同性か異性か。

 若い頃、特に10代の頃というのは男同士ではあまり隠し事もせずにあけすけな会話をしていましたが、女性の前ではもうガチガチで、カッコつけることしか考えていませんでした。女の子と普通に話すのさえ緊張するのに、本音を言うとか、ましてやみっともない話、情けない話を相談するなんて全くできません。弱点を見せるのは男の友達に対してだけでした。

 ところがいつの頃からでしょうか、多分社会人として一人前になってきた頃からだと思いますが、男性の前で見栄を張ってカッコをつけることが多くなった代わりに、本当に気を許している女性の前で逆に弱音を吐いたり情けない相談をするようになりました。男は友達というよりはライバルになり、逆に女は心を許せる存在になったというわけです。

 これが僕だけのことなのか、多くの人でもそうなのかは、ちょっとわかりません。同じような中年男性に話を聞いても、相変わらず高校生か、と思うような男同士の付き合いをしている人もいれば、逆にすっかり石田純一化している人もいます。僕は石田純一になりたいわけではないのですが、何でも男同士で肩を組んで語り合い「女は邪魔だ」的なことを言うのも精神的な同性愛だと思うので好きではありません。

 女性は共感する性だということですから、自分の弱さ情けなさ辛さ哀しさを聞いてもらうなら、女性に聞いてもらった方が共感してもらえることが多いです。だから弱っている時ほど、女性に話を聞いてもらいたいのでしょう。男に相談しても論理的にバッサリ切られて終わってしまいがちですから。

 もっとも気をつけないといけないのは女性のお喋りです。彼女たちはワイドショー的な話題が大好きなので、相手を見ずに相談すると、どこまで話が広がっていくかわかりません。あくまでも信用できる人を選んで、ちゃんと口止めをして話をすることです。