もう３０年近く僕の趣味の筆頭はテニスです。とにかくテニスが最優先。で、それ以外の趣味はというと、どれもこれも年々疎遠になってきています。読書とか映画とかは趣味というほどではなく普通に楽しんでいるレベルになりましたし、海外旅行とか温泉は子どもが成長するにつれて行けなくなりました。単純に経済的問題です。マンガの収集も同じく経済的かつスペース的問題で難しくなってきました。

　ボーリング、カラオケもすっかり縁遠くなりました。これは一緒に楽しんでくれる友人が周りからいなくなったからです。今でも嫌いではないのですが、一人でボーリングやカラオケに行くほどではないので。そしてゲーム。スペースインベーダーの登場が高校３年生の時というゲーム世代の先頭を走ってきたつもりでしたが、ゲームセンターからファミコン、またパソコン用ゲームは本当に熱心にやりこみましたが、プレステ登場の頃から熱が冷めはじめ、今ではドラクエの新作を嗜む程度になってしまいました。かつて気がつけば夜が明けていた時代が懐かしいです。

　そんな無趣味人間になりつつある僕ですが、五十路を前にして何かテニス以外に新しい趣味を見つけたいと思っています。なにせテニスもこの年になると徐々に辛くなってきます。７０才になった時にどれくらいテニスが楽しめるのかと考えると、他にも趣味があった方が人生どう考えても豊かになりそうですから。

　では何が良いのか？テニスをやっている以上、スポーツはもう十分です。創作系、絵画とか彫刻とか陶芸、書道などもあまり気が進みません。と言うのも、創作系は孤独過ぎる印象があるからです。もう少し人と関わり合える方が好きです。ダンスも考えましたが、スポーツではないにしろ体を動かすことですし、なにより自分の体の硬さが気になります。

　そう考えていくと、やはり楽器演奏が一番かなと思います。体もスポーツほどきつくはないし、他の楽器と合奏もできます。バンドでステージに上がったりしたらさぞかし新鮮な喜びがあることでしょう。ギターでもピアノでもベースでも良いのですが、ここはやはりオヤジらしくサックスかなと。なにせサックスを吹けるオヤジってモテそうじゃないですか。

　ただ問題は僕は全く音楽に関してはズブの素人であることです。楽器演奏の経験は中学校のリコーダーが最後です。ギターは指が痛くて挫折しました。楽譜も全然読めません。基礎がないので、苦労すること間違いなしです。挙げ句にサックスに限らず楽器って買うのも習うのも高いんですよね。このご時世にそれだけのお金を払えるかという問題もあります。考えてしまうといろいろハードルはありますが、「モテるかも」という理由は振り払うには惜しいので、現在悩み中です。