幹事クリタのコーカイ日誌2009

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6月23日 ● ウィンブルドン開幕。

 いよいよテニスファンお待ちかねのウィンブルドンが開幕しました。今年はWOWOWを契約したのでたっぷり観戦する予定です。ただ残念なことに、ナンバー1のナダルが欠場。さらに錦織も欠場しているので楽しみは半減です。日本女子は5人も本戦シングルスに登場するものの、誰も彼も厳しいドローで、下手をすると全員が初戦敗退のピンチ。せっかく張り切って見ようと思っていても、早々に興味が失われる結果も考えられます。

 男子の優勝候補はダントツでフェデラー。ナダルがいない以上、まあこれは絶対で動きませんが、全仏のナダルだって絶対的な本命だと思っていたら負けてしまいましたから、フェデラーとてなにが起きるかはわかりません。ただフェデラーはサンプラスを抜く男子シングルス最多15個目のグランドスラムタイトルがかかっていますから、よもや気が抜けることはないと思います。ナダルと違って故障も少ない選手だけに優勝確率は90%と見て良いでしょう。

 フェデラーを追う一番手はイギリス期待のアンディ・マリー。1936年のフレッド・ペリー以来の英国人の優勝を狙います。「ウィンブルドン現象」という言葉ができるほどに、ウィンブルドンではイギリス人が優勝していません。10年ほど前はティム・ヘンマンがもう一歩のところまでいきましたが、準決勝が壁となって跳ね返されていました。マリーならフェデラーの牙城を崩せるかもと全英中が期待しています。もしマリーが決勝に進んだら、イギリス中が大変な騒ぎになることでしょう。

 3番手は順当にジョコビッチということになるのでしょうが、それよりも僕はデルポトロに期待したいと思います。全仏ではフェデラーをあわやというところまで苦しめた新鋭です。長身でビッグサーバーだけに、芝コートでも十分に戦えるはず。打ち下ろしのショットこそ弾まない芝コートでは武器になりませんが、それでも台風の目になると思っています。後はやはりビッグサーバーのロディックですが、どうせフェデラーには勝てないよな〜と。

 女子は相変わらずウィリアムズ姉妹が優勝争いの軸になります。特にウィンブルドンでは異常に強い姉ヴィーナスが本命。妹セレナが対抗です。この2人を倒すのは他の選手では容易ではありません。対抗できるとしたら、全仏準優勝、ランキング1位のサフィーナ。ここ一番での勝負弱さがいつ克服できるかがポイントになります。

 注目は全仏から復帰したシャラポワです。復帰戦としてはなかなか良いテニスを見せたシャラポワが一番相性が良いのがウィンブルドンです。体調さえ良ければあの闘争心は決してウィリアムズ姉妹にひけをとるものではありません。久しぶりの制覇もあり得ると思います。

 日本勢ではやはりこの大会に相性が良い杉山愛の活躍に期待したいところですが、注目は13年ぶりにウィンブルドンに戻ってきたクルム伊達公子。1回戦で第9シードのキャロライン・ウォズニアッキと当たる厳しいドローになりましたが、年齢差20歳を乗り越えて勝利を収めることができたら世界中から賞賛を浴びることは間違いありません。奇跡を見せてほしいと願います。