幹事クリタのコーカイ日誌2009

[ 前日翌日最新今月 ]


 
6月17日 ● 「親睦」を図るのは時代遅れか。

 最近は会社で「親睦」を目的としたイベントはあまり流行りません。職場での慰安旅行はおろか、部単位の飲み会なども昔に比べればかなり減っていることだろうと思います。会社は仕事をするために集まっているだけで、仲良くするために会社に来ているわけではない、という考え方の人が昔より格段に増えていることでしょう。「親睦を深めたい」なんてセリフは年寄りの言うことで、若者はこれっぽっちもそう思っていない感じがします。

 実は僕も昔からそう考えているタイプで、無理に会社の人と仲良くしたいとも思っていなかったので、先輩上司からは「これだから新人類は」と不評を買っていましたが全然平気でした。とは言え、それでも昔は何だかんだと付き合いが多かったですよ。部で旅行にも行きました。野球もしました。麻雀を付き合ったこともあります。考えてみれば今のテニスサークルだって会社の連中と立ち上げたわけで、それなりに付き合っていたと思います。イヤだったのは嫌いな上司との付き合いであって、気の合う人とはもちろん仲良くしていましたから。

 実はテニスサークルでも同様の傾向があり、テニスのために集まっているのであって、テニス以外の交流はそれほど大事じゃないと考えているメンバーが増えている気がします。10年くらい前までは、サークルのメンバーとテニス以外のイベントもいろいろやったものです。いつも遊びを企画していて、よそのサークルからは「一枚岩で仲が良くて楽しそうで羨ましい」と言われたものでした。会社と違ってサークルというのは自分の余暇の時間を使ってわざわざ好きで集まっているわけですから、どうせならメンバー同士きちんと親睦を図った方が良いし、なによりせっかくの社会人異業種交流サークルなんだから、ここで人脈を作った方が何かと役立つんじゃないかと考えていました。

 ところが最近はメンバーのテニスの実力がレベルアップして遊びよりもテニスを中心にしたいと望むような人が増えたし、メンバーの年齢構成が広がり、一緒に遊ぶには世代間ギャップが大きく難しくなってきたことなどから、テニス以外のイベントは忘年会と送別会くらいになってしまいました。かつては年に2回企画していた観光旅行を兼ねたテニス合宿も集まらないので成立しないし、テニス後のお茶会ですら集まりが極端に悪くなりました。

 こうなるとメンバー相互の交流はなかなか図れません。一部の世代の近い話の合うメンバー同士で集まるだけではサークル内派閥ができるだけですし、なにより社会人サークルはお互いが有機的につながってこそ人生の役にも立つんだと僕は思っています。またそういうサークルでありたいと考えているからこそ、ここまで献身的にサークル運営に情熱を傾けられてきたのです。ところが「もうそんな時代じゃない」と言われてしまうと、僕のモチベーションはぐっと下がってしまいます。

 このままではサークルやってる意味もないかなぁ、と悩んでいたところ、メンバーの一人から「それなら良い場所があるから」とバーベキューの提案がありました。バーベキューなら家族連れでも気軽に参加できるし、真夏の暑さを逃れられるし、もちろん親睦も図れるし、悪くないんじゃないかと言われて、試しにメンバーに案内をしたところ、好意的な反応が多かったのでホッと安心しています。なんだ、そんなにみんなクールでいたいわけでもないんだなぁと。誰も賛同してくれなかったら本当にガックリきちゃうところでしたから。

 ただ僕は基本的にアウトドアレジャーはあまり好きではなく、バーベキュー経験も少ないので、人数をある程度集めたら、好きな人に仕切ってもらわないとなりません。まあサークルにはいろいろな人がいますから、そのあたりは何とかなるとは思いますけどね。今回好評だったら、第2弾、第3弾の企画も出していきたいと考えています。バーベキュー以外にも何か面白いことが思いつけば良いんですけどね。