幹事クリタのコーカイ日誌2009

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6月14日 ● 気に入っているお店が変わってしまう。

 よくいくテニスショップがあります。会社の近くで名古屋でもっとも地価が高い場所のひとつになるデパートの中の一等地にある店。名古屋のテニス好きなら大抵知っていることでしょう。店長とも店員の皆さんとも僕は顔見知りで、いつもよくしてくれます。もちろん、それだけその店で買っているということでもあるんですけど。

 このショップが開く春と秋のテニス大会にもいつもサークルの連中を取りまとめて参加しています。最近ではうちのサークルのメンバーがいつも優勝争いに絡んでいて鼻が高いです。そういう意味でも大事にしたいお店のひとつです。

 ところが店長から先日衝撃的な話を聞きました。「クリタさん、うちの店、夏にラケットの販売をやめるんですよ」。のけぞりました。テニスショップがラケットを売らなくてどうするんだよ、って感じです。何でもラケットもストリングスもやめるし、もちろんストリングスを張ることもしない。代わりにそのスペースもウェアにするそうです。

 よくよく考えてみればわからないではありません。名古屋の一等地で商売をしている以上、それなりに利幅の高い商品を売らなければ成り立ちません。ラケットは定価が決まっていて値引きで勝負です。ネット通販はもちろん、家賃の安い郊外の店にもとても勝てません。思い切って3割引きで売ったら、ほとんど利益は出ないことでしょう。

 しかしファッション性の高いウェアやシューズは違います。一等地ならではの最先端、最高級のウェアを揃えれば、デパートに来るようなお客さんは定価で買ってくれます。テニスをする人は普段の練習着とは別に大会などで着用する「勝負服」も買います。練習用はアウトレットモールで買った1000円のTシャツでも、大会では上下ともお揃いのブランドでビシッと決めたいのです。僕もミックスなどでは特にペアらしいウェアで臨みたいので、ついつい買いにいってしまいます。

 そうやって考えればラケットをやめてウェアとシューズに絞るというのは妥当な話です。ただ残念なのはテニス大会も中止するかも知れないという話。まだ決定ではないらしいのですが、少々賞品の内容が悪くなってもかまわないので、何とか続けて欲しいところです。