幹事クリタのコーカイ日誌2009

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6月4日 ● ナダルが負けてフェデラー偉業達成か。

 パリで行われている全仏オープンテニスが佳境を迎えています。特に驚いたのはナダルの敗退。全仏デビュー以来、一度も負けたことなかったクレー王者のナダルは今年ボルグを超える5連覇に挑んでいました。そして誰もが絶対的な本命だと考えていました。それがまさか負けるとは。本当に勝負事はやってみないとわからないものです。

 これにより本命に浮上してきたのがフェデラー。毎年決勝でナダルに叩きのめされていましたが、ナダルさえいなければクレーコートでもフェデラーはナンバー1です。彼には生涯グランドスラムと、サンプラスに並ぶ史上最多の14個めのグランドスラムタイトル獲得の夢があります。今年はまさに千載一遇のチャンス。ナダルがいないから勝てたと言われるのは残念でしょうが、それでもここで負けるわけにはいきません。4回戦ではナダルショックからか、ハース相手に際どい逆転勝ちとなりましたが、準々決勝以降はまた本来のテニスを取り戻すことでしょう。

 ナダルだけではなくジョコビッチもマレーも負けてしまい、フェデラーの対抗馬は混沌としてきました。ナダルを破っただけではなくダビデンコまで倒した絶好調のソダーリングとクレーコートに強い豪打のゴンザレスが準決勝で対戦します。どちらが決勝に上がってくるかも楽しみです。またフェデラーの山で不気味なのは錦織のライバルであるデルポトロ。彼の若さが爆発すればフェデラーとて油断はできません。

 ちなみに女子は注目の復帰したシャラポワが結構勝ち上がりながらも負けてしまい、決勝はこのまま順当にいけば第1シードのサフィーナと、第7シードのクズネツォバのロシア対決になりそうです。サフィーナもランキング1位としてそろそろグランドスラムタイトルが欲しいところ。兄妹でのランキング1位を達成した次は、兄妹でのグランドスラマーが目標になります。もうそろそろ取っても良い頃だと思います。