昨日我が支社に配属になった新入社員の紹介がありました。相変わらず多士済々でそれぞれに個性的。まあ２０代前半の個性なんていってもたかが知れている、と言ってしまえばそれまでですが、自分が新入社員の頃のことを思い出せば、やはりみんな学生時代にいろいろやってきて立派なもんだとも思います。

　よくある体育会系の元気な奴もいれば、自ら引きこもりを名乗る奴もいます。大学はアメリカでした、という国際派もいます。その中で特に目立っていたのがブログを書いて本を出したという女性。１日４０万PV以上のアクセスを誇るブログを書き、出版もされたとか。残念ながら僕は全く知らなかったのですが、ウィキペディアにもちゃんと載っているし、へーってなもんです。なにせこの「コーカイ日誌」は１日数百しかアクセスありませんから。

　せっかくなので本人のブログを覗いてみました。なるほど、こういう女子大生ブログならヒット数は稼げるだろうなという体裁です。本人の顔写真もたっぷり載っている生活雑記系のブログでした。チラッと読んだだけですが、かなり正直というか、あけすけに書いていて、本名も大学も就職活動から名古屋に赴任したことまで全部そのまま。今どきこんなに洗いざらい書いて大丈夫なのか、と思うほどです。

　本人が並行していくつもブログを書いていたと言っていましたが、それらを見ると本当に数行のコメントと写真があるだけ。まあ内容なんてあってないようなものが大半でした。あくまでもそこそこ見た目が可愛い女子大生のあけすけな生活雑記だからこそのヒット数です。これが男子大学生だったら誰も読みません。本人が自ら「カリスマブロガー」なんて名乗っているのもご愛敬。ミーハーな行動力だけはあるようで、メディアに出るのが大好きで、あっちこっちに顔を出しています。いわゆる「調子に乗っている」状態です。

　女の子には基本的に優しい僕が随分と厳しいコメントだなぁと感じられるかも知れませんが、これはもちろん自分の会社の後輩だからこそです。他人だったら（って他人なんですけど）こんな辛口書きません。いつまでもミーハー女子大生気分ではなく、さっさといっぱしの社会人になってもらいたいですから「あえて」書いています。これだけのことをできるのだから、うまく育てば大きな戦力になってくれることでしょうから。

　もっとも彼女がいつまで名古屋にいるかはわかりません。彼女の配属になった部署はネット系の広告を作るところですが、ブログは書けてもシステムや技術的なことはさっぱりみたいですし、異動にならなくてもそのうちイヤになって辞めて東京に舞い戻る可能性もあるでしょう。なにせ名古屋にいてはそうそう大好きなメディア出演もないし、パーティもありません。一見派手に見えるこの業界の仕事の厳しさや地味さを味わって、それでもコツコツやれるようなら期待しても良いですけど。

　ちなみに僕の一番興味を惹いた新人は彼女ではなく、中学から１０年間ずっと部活でテニスを続けてきたという男でした。もちろん仕事ではなく、そのテニスの腕前を早く見てみたいと思ってですが。