幹事クリタのコーカイ日誌2009

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4月22日 ● 春の新ドラマまとめ見。

 この春の新ドラマを4本まとめて一気に見ました。まず木曜日の天海祐希主演の刑事ドラマ『BOSS』。なかなか面白かったです。天海はじめ登場する出演者がそれぞれに個性的で生き生きとしていたし、トリックも途中でわかりましたが凝っていました。シリアスな部分とコメディな部分の切り替えも良く、テンポが軽快で重すぎないわかりやすさも評価できます。あえて文句を言うならば、画面の陰影が強すぎてメリハリがあるのは良いのですが、ちょっと見ていて疲れます。まあこれは好き嫌いの部分かも知れないので、全体としてはまず初回は合格点でしょう。

 次に土曜日の『ザ・クイズショウ』。これはかなり実験的なドラマです。脚本や演出は実に頑張っています。突っ込み所が多い反面、惹きつける部分もしっかり持っているので、好きな人は好きでしょうし、ダメな人には論外かも知れません。桜井翔、横山裕とジャニーズで固めた主演も評価の分かれるところで、土曜9時という枠を考えたら視聴率を確保するには仕方ないのですが、本来ならもう少し年齢が上の俳優をキャスティングしたいところ。彼らでは生意気な小僧が学芸会で遊んでいるようにしか見えないので、もし桜井翔の役を陣内孝則が、横山裕の役を唐沢寿明がやっていたら、さぞかし説得力があったことでしょう。

 日曜日の『ぼくの妹』。奔放な妹の長澤まさみが真面目な兄オダギリジョーを翻弄する兄妹愛ドラマということでしたが、ちょっとあちらこちらに話がぶれてしまい、感情移入しにくい仕上がりになってしまいました。いろいろと複層的に見せたかったのかも知れませんが、兄妹揃って騙されるし、長澤まさみはキャバ嬢で不倫、オダジョーもともさかりえに誘われていきなり寝ちゃうしで、単なる頭のゆるい兄妹物語にしか見えません。挙げ句にともさかのいきなりの飛び降り自殺って、落ち着きのなさ過ぎる脚本にうんざりしてしまいました。

 月曜日『婚カツ!』は、あまり期待していなかった分、まだマシでした。これまた脇の甘い突っ込み所満載の脚本なんですが、コメディである分だけ許せます。中居正広、谷原章介、りょうが揃って同じ少年野球チームにいたというのは、説得力はないものの実年齢も同世代だけにわからないでもありませんが、そこに実年齢で8才も年下の佐藤隆太が混じると急におかしな感じになります。アラフォーにアラサーが混じった印象です。また突拍子もない展開で無理矢理「婚活」に話をもっていったのも力技でした。ただ受けの演技に回っている主役はともかく、はじけている脇役陣の活躍は楽しめるものがあったので、もう少し見てみようと思います。

 4本の中で合格点をつけられるのは『BOSS』。ギリギリセーフが『婚カツ!』。『ザ・クイズショウ』は2回目次第です。『ぼくの妹』はもう見る気がしません。ちなみに『白い春』も今後見続けるかどうか迷っているところです。さらにちなみに、大河ドラマ『天地人』はもう見るのをやめました。残念。