幹事クリタのコーカイ日誌2009 |
4月23日 ● 清水由貴子の自殺。 芸能人の自殺はいつもショッキングなものです。これまでも田宮二郎、沖雅也、岡田有紀子、伊丹十三、hideなど様々な芸能人が自殺しては社会的な話題を呼びました。最近はちょっとおさまっていたかと思っていたところへ、清水由貴子自殺の報が。しかも父親の墓前で、かたわらに車椅子の老母を置いてという、何とも痛ましい状況でした。 今の若い人にはいまいちピンとこないでしょうが、我々アラフィフ(?)世代には、49才の「ユッコ」はまさに同世代アイドル。それも大場久美子とか石野真子のようなキラキラ系のアイドルではなく、もっさりとした冴えない感じが逆に親しみを感じさせる幼なじみ系。山口百恵と松田聖子という時代を代表する2大アイドルの狭間にいた多くのアイドルたちの一人でした。 全盛期の「スター誕生」でピンクレディーをおさえてグランドチャンピオンを獲得し、フォークギターを抱えて『お元気ですか』でデビュー。その後も全盛期の欽ちゃんファミリーの一員として活躍。歌手としても女優としてもB級でしたが、愛嬌のあるその笑顔で芸能界の一隅で生き残り続けると思っていました。 しかしここのところめっきりテレビで見なくなったと思っていたら、母親の看病をして引退同然だったとは。そして、介護疲れで父親の墓前、母親の目前で自殺。介護を頑張ってきた親孝行の彼女が、結局もっとも親不孝な死に方を選んだことが悲しいです。 その後の報道によれば、彼女の母親に対する介護支援について行政の担当者は「サービスを拒否することもなく、協力体制がありました」と言っているそうで、決して絶望するような状況ではなかったらしいのに、なぜそこまで思い詰めてしまったのかがわかりません。母親と一緒に父親の墓参りに行ったのは、最初から自殺するつもりだったのか、それとも急にその気になってしまったのかもわかりません。まるで日本の老人介護の問題点を社会に訴えるために、こういう方法を選んだのかと思ってしまうほど、ショッキングな自殺です。
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