幹事クリタのコーカイ日誌2009

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4月17日 ● メールとケータイがなかったら幹事廃業かも。

 春になって活動的な季節になったせいか、最近ますます幹事業が忙しくなっています。テニス関連だけでも毎週の練習に加えて、団体戦やら大会への参加やらいろいろありますし、今年のお盆に控えた高校の大同窓会もあれば、ちょっとした飲み会から親族の集まる法事まで、相変わらずいろいろなイベントを仕切っています。

 本当は企画立案したら、後はある程度人に任せて楽をしたいところなんですが、ついつい性分で実施段階に至る細かいところまで手も口も出してしまい、結局自分が全部やることになります。最初から最後まで自分で面倒を見れば安心な反面、集中すると忙しくてにっちもさっちもいきませんし、リスク管理という意味でも、自分が全てという状態は不安なので、なるべく信頼できる人に権限委譲しようとは心がけているんですけどね。

 それでも昔に比べてコミュニケーションツールの飛躍的な発展のおかげで、随分と幹事業も楽になりました。基本的に情報はネットで調べられるし、問い合わせや予約も簡単です。メンバーへの連絡もメールでほぼやり取りできます。緊急の時には携帯電話でいつでも本人につながります。これも今では当たり前のことですが、10年前、20年前は本当に大変でした。

 ネットで調べようにも今ほど情報は充実していなかったし、ほぼ全ての人がメールアドレスを持ったのもまだ最近のことです。携帯電話だって10年前の普及率はまだ知れたものでした。「パソコン?そんなものはわからん。ケータイ?必要ない!」と言っている人が10年前はまだそこらにゴロゴロいました。

 さらに昔、20年前になるとネットも携帯電話もありませんでしたから、テニス合宿ひとつに行くにしても大仕事でした。まず雑誌などを購入してテニスコートのある宿を探し、直接電話するか、旅行代理店に出向いて調べて予約します。メンバーへの告知は手作りのチラシをコピーして渡します。連絡は全て家や勤務先に電話をかけるか、直接会って話をしなければなりません。何かちょっとした変更があった時の連絡も、夜、家に帰るのを待って電話。急ぎの場合は家族に伝言を頼むしかありませんでした。

 それに、携帯電話がない時に複数のクルマでの移動は本当に不便でした。待ち合わせ場所に1人現れなくてもひたすら全員で待っているしかないからです。当然時間にサバを読むことも多く、ムダに早く待ち合わせ時間を設定したりしていました。毎回合宿では1時間以上遅れる人間がいて、当時は真剣にトランシーバーの購入を考えたものです。だから我々のサークルの携帯電話の普及はかなり世間より早かったと思います。

 そんなわけで、携帯電話とメールは仕事のみならず、今や幹事業にも欠かせないツールです。いま携帯電話とメールを取り上げられてしまったら、テニスサークルの運営は多分立ち行かなくなります。とてもこれだけのボリュームの作業をこなしきれません。

 昔、うちのテニスサークルは10人ほどの小さな所帯で、月に1〜2回しか練習もしていませんでした。今や60人のメンバーを抱えて年間約50回の練習をしています。これだけ大きくなることができたのは、それを支えるインフラが整ったからこそ。もっとも、最初に書いたように、それでも自分だけで処理をするには限界があって、もう少し手伝ってくれる人を増やさないと厳しいかなぁ、とは思っています。なかなか任せられる人って少ないんですけどね。