幹事クリタのコーカイ日誌2009

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4月15日 ● プリウスに乗っていると割り込まれる。

 昨日に続き、もうひとつMっちゃんの話です。かつて「アマガエル色」のアウディに乗って女性を口説きまくっていたMっちゃんも、去年プリウスに買い替えました。これはこれで「良い人」に見えるので女性受けが良いとかで、結構満足しているようです。

 ただプリウスについてひとつ不満がありました。なんと「割り込みされやすい」んだそうです。言われてみればわかります。プリウスに乗っている人というのは、きっと性格温和でおとなしい家庭的で中庸をいくサラリーマン男性、という感じがします。エコに敏感でスピードを出さず無茶な運転もしない、何か腹が立つことがあってもクラクションを鳴らしたりもしない、もちろんいきなり切れたりもしない、そんなタイプがいかにも選びそうなクルマがプリウスです。

 クルマで割り込む時に黒いスモークのSクラスのベンツの前に割り込んだりはしません。レクサスLSでも同様。なるべく文句を言われない、そしてトロトロと走りそうな女性とか年寄りの前を選びます。後から煽られたりしたらイヤですし、まして信号待ちでクルマから降りてきて窓ガラスをコンコンされたりは避けたいですから、誰しも本能的に相手を選んで割り込むと思います。

 小さいクルマなら良いかというと、そうでもなくて、最近は軽自動車をヤンキー仕様にしているチンピラな方たちがいらっしゃいますから、そんないかにも切れやすそうな若者の方が、もしかしたら暴力団関係の人よりも面倒くさいかも知れません。ミニバンも同様で、最近はエスティマに乗っているのは家族思いのパパとは限らないから困ります。

 そうやって考えていくと、もっとも割り込んで安心そうなのはプリウスです。Mっちゃんも最初は驚いたらしいですが、最近は「どうせ割り込むんだろう、良いよ、良いよ」と寛容になったそうです。かつてはヤンキーな人たちとカーチェイスをしていたMっちゃんとは思えないような態度の変化ですが、これもプリウス効果だと思えば悪いことではないですね。