幹事クリタのコーカイ日誌2009

[ 前日翌日最新今月 ]


 
4月5日 ● 経費削減でケチケチ『オールスター感謝祭』。

 改編時期の名物番組としてすっかり定着したTBSの『オールスター感謝祭』。昨日も5時間生放送をずっと見ていましたが、番組冒頭に司会の島田紳助が「大人ならわかるやろ」と賞金減額を告げていたように、番組全体の予算がかなりカットされたのがハッキリとわかるような経費削減ぶりでした。

 まず各種賞金が大幅減額されていました。ピリオドごとの優勝賞金がガクッと減り、また総合ランキングの2位と3位の賞金も減。さらに総合優勝の場合はビックカメラのポイント300万円分。まあこれまでも300万円相当ということは多かったのですが、なんかポイントというところが世相を感じてセコイ印象でした。

 恒例の休憩時間の食事がまた驚くほど貧相になっていました。これまでは寿司やらステーキやら高級食材が目白押しで、料理の鉄人の特製メニューが出たり、見ていても本当に美味しそうだったのに、今回は「ご当地グルメ」と銘打ったB級グルメのオンパレード。北海道の豚丼、静岡の富士宮焼きそば、名古屋の手羽先に味噌カツ、香川の讃岐うどん、大阪の堂島ロール。確かにどれも美味しいとは思いますが、なにせ安いものばかり。思いっきりケチった感は否めません。まるで大学生のコンパみたいでした。

 さらに呼ばれている「オールスター」なはずの芸能人もかなり安っぽくなっていました。聞いたこともないようなお笑い芸人が山のようにいて(お笑い芸人でもベテランは激減)、俳優や歌手はめっきり少ないのです。特にドラマの主演級の大物俳優は、長澤まさみ、中井貴一、松本潤、新垣結衣、佐々木蔵之介、武田鉄矢くらい。いずれも番宣のための出演ですが、数が少ないので5時間の間にやたらと彼らが映ります。特に長澤まさみとマツジュンは出ずっぱりな印象でした。恒例の休憩明けの海外からのパフォーマーも中国雑技団のような大人数ではなく、ドイツ人一人でショボイし、大物ゲストが登場と言って出てきたのが郷ひろみだし、とにかく出演者にも金がかかっていませんでした。

 いまテレビ局の番組制作予算が激減していることは、再放送やら昔の番組の再構成ものが多いことでもわかりますが、看板のスペシャル番組でもこれだけ経費が削減されているところを見ると、相当に厳しいのだなということを実感できます。ギャラが高いみのもんたが降板させられるわけだと納得しました。