幹事クリタのコーカイ日誌2009

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4月3日 ● 2009プロ野球順位予想。

 春の甲子園では清峰が長崎県勢初の優勝を遂げました。そしていよいよWBCの余韻を残したまま今日からプロ野球が開幕します。久しぶりのセ・パ両リーグ同時開幕ですが、やはりこの方が一気に気分が盛り上がって良いですね。

 セ・リーグは巨人がV9以来となる3連覇に挑みます。ただ連覇をしているとは言え、一昨年はクライマックスシリーズで中日に敗れていますし、昨年は日本シリーズで西武に負けてしまい、今年こそ日本一という目標があるので、連覇で緩むことはないでしょう。

 今季は例年のような顰蹙を買うような補強は控えたものの、二岡との交換トレードで獲得したマイケル中村が加わって、さらに戦力は磐石となった感はあります。そもそもが他を圧倒している巨大戦力だけに、これで優勝できない方がおかしいという感じです。先発投手陣が若干手薄ですが、それよりも危うくなるとしたらベテラン勢に故障が相次ぐことで、主軸の小笠原やラミレス、阿部などが長期間戦列を離れるようなことがあるとV3に黄信号が灯ることになるでしょう。

 巨人を追うのは例年なら中日と阪神だったのですが、今年は両チームとも冴えません。ともに主力の高齢化が進み、また先発投手陣のコマ不足という共通した悩みを抱えています。中日はWBCに選手を出さずペナントに向けて調整を図ったにも関わらずオープン戦は惨憺たる成績でした。川上、ウッズ、中村紀が抜けた大きな穴を埋め切れていませんし、「アライバ」のコンバートも不発。阪神は40才トリオの衰え(特に矢野の怪我)と真弓新監督の手腕に不安が残ります。またJFKもそろそろ勤続疲労が出る頃でしょう。

 それよりも今年躍進しそうなのは広島とヤクルト。若手選手が台頭してきて戦力が整ってきました。広島は昨年もスモールベースボールで健闘しましたが、今年から広い新球場になりますます機動力野球が生きてきます。またヤクルトは若手投手陣に活きの良いのが揃っていますし、青木のWBCでの成長振りを見ていると、チームリーダーとしてますます活躍しそう。それと弱点だった捕手を相川で埋めたので、これがうまくはまれば巨人とのマッチレースも期待できると思います。

 実力低下の阪神、中日と、底上げされた広島、ヤクルトはほぼ互角でしょう。故障者次第で順位が変わると思います。昨年ぶっち切りの最下位横浜は今年も期待薄です。先発のコマ不足の上に、主砲の村田がWBCで怪我して開幕不在。内川一人では迫力が足りません。横浜ファンにとっては厳しいシーズンが続きそうです。

 順位予想は(1)巨人(2)ヤクルト(3)広島(4)阪神(5)中日(6)横浜。あえて中日には厳しい予想をしてみました。3年契約をした落合監督は今年はじっくり若手を育てるつもりだと思いますから。もっとも2位〜5位はどう変わるかわかりません。CSシリーズ出場をかける3位争いが面白くなりそうです。

 長くなってきたのでパ・リーグは駆け足で。日本一の西武が投打とも充実していて頭一つ抜け出ていますが、後の5球団はダンゴ状態。その中で西武追撃の一番手は千葉ロッテとソフトバンク。昨年の故障者が戻ってきて戦力のバランスが取れています。ロッテは井口加入も大きいでしょう。オリックスは先発が揃い外国人大砲4人組の迫力はありますが、守備に目を向ければザルだらけ。日本ハムはダルビッシュの孤軍奮闘、楽天は選手層の薄さが気になります。順位予想は(1)西武(2)千葉ロッテ(3)ソフトバンク(4)オリックス(5)日本ハム(6)楽天。ただこちらもセ・リーグ同様に2位以下は紙一重な上に、巨人ほど西武は絶対じゃないと思うので、どこのチームにもチャンスはあると思います。