北朝鮮がロケットと呼んでいるミサイルが４日にも発射されようとしているそうです。実際のところ、本当にそれはロケットかミサイルかもわからなければ、本当に発射されるのかどうかもわからないし、どこに向かって飛んでいくのかも不明。一応自衛隊を東北方面に展開し、迎撃準備をしているみたいですが、自衛隊が本当に打ち落とせるのかどうかもわかりません。なので、今の段階であれこれ議論してもわからないことだらけです。

　ただロケットとミサイルの違いなんて先っぽについているものの違いくらいだろうし、それを北朝鮮がロケットだと言っているのに、日本の自衛隊がもし打ち落としたりしたら問題にならないのか、それがまた心配です。

　打ち落とされればもちろんですが、当たらなくても迎撃しただけで北朝鮮は猛烈に抗議をしてくることでしょう。「平和利用のロケットを日本が打ち落とした」と難癖をつけてギャーギャー言われることは目に見えています。良くてもまた恫喝をされて金を払わされるし、悪いとかつての拉致のような何らかのテロを仕掛けられるかも知れません。

　さすがに宣戦布告はないでしょうけど、飛行機に爆弾を仕掛けられたり、漁船を拿捕されたり、そんな国民の安全を脅かされるようなテロを起こされるのはかないません。厳重に抗議したところで「証拠はない」とすっとぼけるでしょうし、とにかくたちの悪いヤクザみたいなもので、関わるだけ損というものです。

　とは言え、ヤクザは避けて通ることも可能ですが、北朝鮮は隣国ですから避けるにも限度があります。今回はとりあえず発射されないように外交努力をするのが最善ですが、発射された場合は闇雲に迎撃するのではなく、どこに落ちるか早く判断してスルーできればスルーすることです。自衛隊の実力を見せてやる、なんて血気にはやった指揮官がいないことを願うばかりです。なんか今回のことで自衛隊がここぞとばかりに張り切っているように見えるのは杞憂でしょうか？