幹事クリタのコーカイ日誌2009

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3月29日 ● 俊輔に白鵬に真央にPLにナックル姫。

 WBCが終わってもスポーツ界は話題豊富です。まずサッカーW杯最終予選のバーレーン戦。2位争いの当面のライバルとの直接対決だけに、ここは相手に勝ち点で詰められないことが第一。つまり引き分けで十分なのですが、うまく中村俊がFKを決めて競り勝ち、勝ち点3をゲットしました。これで暫定首位に立ち、W杯予選突破へ大きく前進です。

 まあ今回は日本とオーストラリアでまず堅いだろうという恵まれた組み合わせではあるのですが、それでも何が起こるかわからないのがサッカーです。手堅く勝ち点を積み上げていくという方針をきちんと守ってその通りに戦っている選手たちは随分と大人になったなぁと思います。昔の日本サッカーと比べてやはり経験値が大きく上がっているんだということを痛感させられます。

 大相撲では朝青龍があっさり負けてしまったために白鵬が14日目で優勝を決めました。白鵬の盤石の強さに比べて朝青龍の終盤の脆さが対照的でした。本人も「稽古をしなければ」と反省しているそうですが、稽古不足のつけは一朝一夕に何とかなるものではありません。白鵬と差がつき始めていることに今さら気づいてもなかなか追いつくことは難しいでしょう。今後は白鵬が独走する場所が多くなりそうです。大関陣は勝ち越しがやっとですし、関脇以下の若手力士も伸び悩んでいます。場所が盛り上がらないので協会も頭が痛いことでしょう。

 フィギュアの世界選手権。女子のSPで浅田真央がライバルのキムヨナに大差をつけられてしまいました。約10点差は相手が相手だけにフリーでの逆転はほぼ不可能と考えても良いでしょう。ここのところずっと浅田はSPで出遅れることが多いのですが、追いかける立場になるために思い切ってフリーの演技ができるから良いこともあります。しかし今回は差をつけられ過ぎました。韓国は「野球の仇をフィギュアで討つ」と考えているでしょうから、マオちゃんには頑張って欲しいのですが。

 甲子園の選抜高校野球。名門のPL学園はエース中野が何と10回1死までノーヒットノーランに抑えながら南陽工に競り負けてしまいました。まさに甲子園には魔物が住んでいます。中野は1回戦の西条戦も1−0の辛勝。打線の援護に恵まれないのは慣れているのかも知れませんが、これだけ打ってくれないのではちょっと辛いです。我が地元中京大中京は順調にベスト8に進出しています。各地区大会を制した優勝候補が次々と姿を消している中、実によく戦っています。次は古豪報徳学園。2回戦で8番打者が1試合16塁打という信じられないような記録を作ったチームですが、本来は守りの野球。大会ナンバー1のチーム打率を誇る中京打線が爆発してくれることを願っています。

 最後に関西独立リーグでデビューした「ナックル姫」こと神戸の吉田えり。2打者に四球と三振だったそうですが、何とか無事にデビューを果たせたことは良かったと思います。正直「客寄せ」であることは否めませんが、それでも三振を奪ったことはアッパレ。誰がそんな心優しいフェミニストだったのかと思ったら、古屋という選手でした。東海大甲府時代は甲子園でベスト4に入り駒大苫小牧戦で3安打しているそうです。そんな選手でも三振に取られてしまったのはナックルの威力ではなく、どうやら球場全体のナックル姫応援態勢だったようです。打っても打ち取られても嬉しくなさそうなナックル姫との対戦。打者にしてみればイヤでしょうね。