幹事クリタのコーカイ日誌2009

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3月22日 ● 計算ばかりが目立つ紀香と陣内の離婚話。

 藤原紀香と陣内智則が2年で離婚という報道ですが、どうも一連の流れを見ているとちゃんと離婚に際しての絵が描けている感じがしてなりません。最初は紀香側から「離婚か?」という観測気球を打ち上げて、陣内側で取り消し、それから紀香がアフリカから戻ってきたら発表という段取りを見せ、さらに離婚の理由もすれ違い説から陣内浮気説へとマスコミを誘導しています。

 つまり、お互いの事務所がタレントがいかに傷つかず今後この離婚を利用して商売に結びつけられるかを考えて演出しているようにしか見えないのです。まず紀香側はとにかくこの結婚で折角上がった紀香のステータスを崩さないことが何より優先です。そもそも「格差婚」とか言われていますが、結婚で儲けたのはむしろ紀香の方です。なぜなら落ち目のセクシー女優が人気中堅芸人と結婚して必要以上に持ち上げられて「ありがたい」存在になったのですから。商品価値がぐっと上がりCMも入りました。ユニクロなんて結婚していなかったら紀香に話はこなかったでしょう。

 当然、離婚に際しても紀香の「ありがたさ」を維持しないといけません。イメージを悪くしてCMを打ち切られては困るからです。演技が大根な紀香にドラマは無理ですから、一番稼げるのはCMです。そのためにまず離婚に際して紀香は全然悪くない、ということを印象づけながらも、決して泰葉のごとき悪口を言わず、できた大人の女として振る舞う必要があります。だから紀香が日本にいないこの時期に発表し、陣内のダメなところを別の人間に語らせる必要があったわけです。

 せっかく美人女優がお笑い芸人と結婚してやったのに、畏れ多くも浮気なんかしやがったダンナ、それも1人なら大きな心で許してやったけど、複数繰り返すようではさすがに仕方ないから別れてあげる、というのが紀香のスタンスです。別れた後も離婚が傷にならないように最大限の注意を払っているわけです。誰がそんなダンナを選んだんだ、という突っ込みは許されません。

 陣内側としては、お笑い芸人ですから、この離婚を今後のネタとして使えるように加工していく必要があります。ココリコ遠藤のように、また大御所さんまのように、これからフリートークで使うためには、離婚の理由として一番適当なのは「女」でしょう。「金」でも「暴力」でも「マザコン」でもシャレになりませんし、「仕事が忙しくてすれ違い」というのは面白くない上に、そんなに売れっ子だったか?という疑問も世間からもたれて説得力がありません。その点、女が原因なら離婚後も遠慮なく突っ込んでもらえるし、ネタにもしやすいということです。どんなに美人の嫁さんがいても、男はよその女にちょっかい出す生き物なんだ、みたいな話で落ち着きます。

 ともにタレントのイメージを悪くせず、むしろこの離婚を契機にしてさらに新しい需要すら開拓しようかと狙っているかのような情報操作は、はっきり言って見ているこちらが白けてしまいます。やはりタレントの離婚話というのは、どろどろぐちゃぐちゃしてこそ。絶対本音ではもっといろいろお互いにあるはずです。紀香が日本に戻ってきたら、思わぬ本音を喋って事務所の思惑をひっくり返してくれないかと期待しています。