幹事クリタのコーカイ日誌2009

[ 前日翌日最新今月 ]


 
3月21日 ● 原はイチローに何も言えないのか。

 韓国との順位決定戦。日韓どちらも決勝トーナメントを睨んでエースを温存しての対決となりましたが、そうなると投手陣の層の厚さでまさる日本が順当に勝った試合と言えるでしょう。先発の内海こそ立ち上がりに乱れましたが、リリーフした小松が素晴らしい投球でした。あれだけ投げられるのなら、決勝トーナメントでも小松を使うと良いと思います。

 また昨日僕が書いたように内川を起用したのが当たりました。試合に出られないでエネルギーを蓄積している選手たちにもどんどんチャンスを与えるべきです。亀井も途中から出場して良い働きをしましたし、せっかくチームを離れて参加している選手たちなんですから、名前だけで決まった選手ばかり使うのは良くないでしょう。

 その「名前だけ」はやたらとビッグネームの選手ですが、キューバ戦の最後に帳尻合わせのヒットを放ったことで韓国戦から復活の兆しを見せてくれるかと期待したのですが、またまたブレーキになってしまいました。2回、4回、7回と3度のチャンスに全て凡退した時には、さすがに引っ込めろよと誰もが思ったのではないでしょうか。

 特に問題は7回です。2対1と僅差のリードで迎えた終盤。ヒットと四球で無死1・2塁。ここであと1点取れれば断然日本は有利になります。ここは誰が考えたって送りバントで1死2・3塁としたいところです。当然原は彼に送りバントの指示を出すかと思ったのですが、なんと彼は自ら生きようとするかのようなセーフティバントを試みてファウル。普通ならこの時点でベンチに呼び戻されて叱責ものです。しかし、彼は何事もなかったかのようにこの後もヒッティング。センターフライに倒れてランナーを進めることすらできませんでした。

 普通あの場面では送りバントが絶対だと思いますが、もし2ストライクを取られて打つしかないのなら、ヒットを狙うのではなく引っ張って一塁側にゴロを転がす進塁打を打つのがセオリーです。そんなことは高校生だって知っています。いずれにしても打者は走者を進めることが第一で、自分がヒットを打って出塁しようなどと考えるような奴は荷物をまとめて国へ帰れと言われても仕方ありません。

 ところが彼は「自分のバッティング」に徹して凡退し、次の中島がゲッツーに倒れて絶好の追加点の機会を逃してしまいました。さすがにテレビの解説陣も呆れた感じでした。あろうことか次の韓国の攻撃で先頭のイ・ボムホに田中がホームランを打たれて同点。最悪です。こうなった全ての元凶は彼の凡退に尽きます。日本に流れがきていたのを断ち切り、韓国に勢いを与えてしまいました。戦犯は明らかに彼でしたし、送りバントの指示を出さなかった(出せなかった?)監督にも大きな責任があることは明らかです。

 幸いなことに、8回先頭の青木が見事なセーフティバントを決めて出塁し、今度は全員がきちんとつなぎの野球をして追加点を取って試合を決めましたから、彼は戦犯未遂に終わり(しかもキューバ戦同様に試合が決まってからヒットを打って帳尻合わせまでしてくれました)、監督の責任も問われることがなくなりましたが、勝ったからと言って、あの7回の攻撃の失敗をうやむやにしておいてはいけないと思います。あれは運がなかったとか実力が足りないとかいうレベルの話ではないからです。基本的にどういう野球をするかという意志の問題であり、それを理解していない選手と、放置している監督、ともにチームを危うくしています。

 監督とチームリーダーがそんな風でも日本はここまで勝ち上がっているのですから、投手陣を筆頭に選手たちの頑張りは大したものだと思います。決勝トーナメントに備えて韓国戦で怪我をした村田の代わりに栗原を緊急召集するそうですが、その前に選手に何も言えない監督をクビにして、野村か落合を緊急召集してみてはどうでしょう?彼らなら「名前だけ」の1番打者に鈴をつけられるのでは?おっと、彼の名前には最初から鈴はついていますね。でもそれを消した登録名だからダメなのか。