幹事クリタのコーカイ日誌2009

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2月22日 ● 名古屋市長選に河村たかし。

 4月の名古屋市長選の候補者がいつまでたっても決まらなかった民主党ですが、ようやく河村たかしで一本化することになったようです。これまで地元の市議団が推す弁護士の伊藤邦彦と、自ら立候補を表明していた国会議員の河村たかしの間で調整が続いていました。

 河村たかしは以前から市長選に出たいと言い続けていましたが、党から止められて果たせずにきました。4年前の市長選の時もかなりの騒ぎになり、その渦中で河村に会った僕は今でも当時のことをよく覚えています。

 今回も河村は議員定数の削減や報酬カットなど相変わらずドラスティックな政策を打ち出していますし、それを市議に根回しもしていないのでかなり反発が強かったようです。しかし、人気があり選挙に強い河村だけに、出れば勝てる候補者です。党本部としては河村が出たいというのなら河村で、という意向だっただけに、最後は地元が折れたカタチになりました。なにせ党の支持が得られなければ出ないという伊藤と、党が認めなくても出るという河村では、河村を推すしかありません。じゃなければ民主党は分裂選挙になってしまいます。総選挙を前にそれだけは避けたいというのが党本部の意向です。

 これで市長選挙は河村と自民が支持する元官僚の細川昌彦との一騎打ちになります。ずっと相乗りが続いてきましたが、今回は久々の対決です。民主王国の名古屋ですから、河村たかしの有利は動きませんが、問題は市議が果たして河村を支えてくれるかどうかです。選挙は勝てても、市政運営で市議が非協力的な態度を取ったら、河村は手足を縛られたような状態になります。

 河村にとって突破口は有権者の支持でしょう。なにせ市議会や市役所のムダを徹底的にカットするという河村の政策は以前からずっと唱えてきたことだけに広く知れ渡っています。それを邪魔するようなことを市議や役人がするようなら、きっと有権者は河村を支持して市議や役人を非難するようになることは間違いありません。かつて国政で小泉がやったようなことを名古屋市で河村ができるかどうか。春からが楽しみです。