幹事クリタのコーカイ日誌2009

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2月21日 ● 今さらR−1グランプリレビュー。

 不況で会社は暇なはずなのに、自分だけたまたま大きな仕事が重なって「チョー忙しい」状態に入ってしまいました。お陰で録画したテレビ番組がなかなか見ることができず、ようやく昨晩になってR−1グランプリを見ることができました。なるべくネットなどでの結果や評判も読まないようにして家族全員で楽しみました。

 トップバッターの夙川アトム。「あらびき団」では面白い芸人で、息子も娘も贔屓にしています。もっとも同系列ならアイヒマンの「韓国あるある」の方がさらに好きですけど。あらびきスターもさすがにゴールデンではきついかと思ったら、案の定の最下位でした。まあ決勝に出られただけでもOKでしょう。

 岸学。悪くはなかったんですけど、ジャック・バウアー物真似もすっかり飽きてきてしまいました。半年前は絶賛だったのに。そろそろ次の展開を考えないと。

 バカリズム。うちの家族は全員バカリズム大好きです。今回もバカ受け。672点も取って優勝間違いなしと思いましたが、3番目という順番に不安を感じていたらやはりすぐに抜かれてしまいました。でも毎回新しいネタをもってくるところは素晴らしいし、それがいつもアベレージを超えて面白いのも凄いと思います。

 エハラマサヒロ。ちょっと山口智充を彷彿とさせる芸風。歌も上手いし物真似も上手い。確実にポイントを取れるタイプですが、爆発力はないと思っていたのに、まさかのバカリズム超え。点数をつけた審査員たちが「あれ、しまった」と感じている微妙な空気を読み取ったのは僕の思い過ごしでしょうか?

 鳥居みゆき。家族受けはそれほどでもないのですが、僕は個人的に大ファンです。鳥居みゆきのシュールさはアングラっぽくて、ゴールデンにテレビで流すにはギリギリ感が漂っているところが良いですね。R−1では違うリングで戦っているような印象があるのですが、マサコネタをやめてのチャレンジは心意気を買いたいと思いました。

 サイクロンZ。ネタ自体は昔からあるパターンだと思いますが、ダンスの切れの良さはなかなかなもの。もう少し洗練されてくれば、もっと笑えると思うのですが、まだ構成が粗いところが惜しい。うちの子どもたちはかなり気に入っていました。息子はバカリズムの次に面白かったそうです。

 鬼頭真也。このネタはほぼ同じものを以前にも見たことがあったので、その時は爆笑だったのですが、今回はちょっと残念でした。マンガのネタが多かったのは、本人のマンガ好きゆえか、一般受けを狙ったのか。今や一般人の教養は小説ではなくマンガなんだなぁ、と改めて感じさせたネタでした。ラサール石井の妙にまともな審査員評に娘が受けていました。

 山田與志。テニス好きとしてはまずテニスネタできたところに好感度アップ。さらにゴルゴ押しも良かったし、奇妙な外人訛りも面白いと思いました。最後までよく練られていたネタで、僕としてはバカリズムと競る面白さだったと思いました。

 あべこうじ。ウザいキャラは娘が大好き。なにせ娘が一番好きな芸人は「ゆってぃ」ですから。今回のあべこうじはちょっと洗練さが増していて、アベレージは高かったものの個性が削がれてしまった感じでした。これでは爆発力がないのでコンテストでは弱いでしょう。

 中山功太。悪くはなかったです。面白いとは思いましたが、バカリズムや山田與志ほどだったかどうか。ただ彼が優勝をさらったのは、やはりエハラが優勝じゃないだろう、という会場と審査員の空気のせいではなかったかと思います。それでついつい中山に高得点をつけてしまったという感じがしました。順番でラッキーをしたと思います。

 最終的な順位は1位中山功太、2位エハラマサヒロ、3位バカリズム、山田與志、5位あべこうじ、6位サイクロンZ、7位鬼頭真也、8位鳥居みゆき、9位岸学、10位夙川アトムということでしたが、僕の順位は1位バカリズム、2位山田與志、3位中山功太、4位鳥居みゆき、5位鬼頭真也、6位サイクロンZ、7位エハラマサヒロ、8位岸学、9位あべこうじ、10位夙川アトムです。

 全体の平均点の高さは素晴らしいものがありましたが、去年のなだぎ武のハイレベルな安定感、芋洗坂係長の爆発的な面白さに匹敵する芸が見られなかったのが残念でした。まあちょっとお笑い番組の見過ぎでスレてしまったのかも知れません。それとM−1もそうですが、演じる順番が大きく得点に影響を与える今のシステムは見直すべきだと思います。全員のネタを見てから審査員が点数をつけるようなシステムに変更できないのでしょうか?演出としては今の方が面白いというのもわかりますけど。