幹事クリタのコーカイ日誌2009

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2月11日 ● 「逆チョコ」は実は男の味方。

 バレンタインデーの「義理チョコ」が廃れつつある昨今、焦った製菓業界は「友チョコ」「自分チョコ」などで女性の購買意欲を支えようとしてきましたが、とうとう今年から「逆チョコ」という禁断(?)の手口を提案してしまいました。ネットで検索すると、どうやら言い出しっぺは森永製菓ではないかと思われるのですが(1年前に早くも森永がこういう世論操作をしています)、果たして世の中ではどれくらい受け入れられるものなのでしょう?

 僕からすると、年がら年中、男性は女性にプレゼントを贈っているんだから、年に1回くらい女性から男性にプレゼントをする機会があっても良いんじゃないかと思うのですが、どうやら世の中の男性はそんなに女性にプレゼントをしないものらしく、だから「逆チョコ」でも何でも良いから男性から贈って欲しいと思う女性が多いんだとか。世の中の男は僕が思っているほどマメでも石田純一でもないんですね。

 また男性も片想いなどしている女性に対して「逆チョコ」ならプレゼントして告白しやすいんじゃないか、だそうです。なんという「へたれ」な発想かと呆れてしまいます。好きな女の子がいれば、バレンタインデーを待たずにどんどんデートに誘えば良いじゃないかと思うのですが、48才のオッサンはそう思っても、若者はもっとナイーブなんだと言われてしまいそうです。傷つきたくないのが今の若者の特徴ですから、それも仕方ないのかも知れません。

 まあそんなわけで、貰う側に回る女性に好評なのはもちろん、男性にまで受け入れられそうな「逆チョコ」ですが、そうなると微妙になるのがホワイトデーの立場です。もし「逆チョコ」を贈ったとしたら、ホワイトデーに男性はお返しを女性からしてもらえるのでしょうか?その場合、今のホワイトデーのように「3倍返し」とか「5倍返し」は期待して良いものなのでしょうか?

 本当にそんなお返しをホワイトデーにしてもらえるのなら、僕なんて女性に「逆チョコ」を配りまくってしまいますけどね。なにせ1ヶ月で何倍にもなって戻ってくる上手い投資は世の中にそうそうありません。2000円のチョコを10人に配ったら、1万円のネクタイ10本に化けて戻ってくるんですよ、濡れ手に粟のボロ儲けですよ、って、絶対「逆チョコ」でそんなことにはならないでしょうけど。

 でもそうやって考えると、女性は「逆チョコ」なんて期待しないで、ホワイトデーを大事にした方が断然お得だと思うのですが。リターンがでかいですし、チョコよりもバッグとか財布とかアクセサリーとか貰った方が嬉しいでしょうに。あ、むしろ男性がそうしたホワイトデーのお返しが負担なら、逆チョコしちゃえば良いのか。よくよく考えると、男にとってむしろ優しい制度なんですね、逆チョコは。