大学生になった息子が自動車運転免許を取りました。自動車学校に通い始めたのは確か９月頃のことだったと思いますから、たっぷり５ヶ月かけてのんびりと、親からするとイライラするようなペースでようやく取れたのかという感じです。なにせバイトと合唱にかまけて、自動車学校に行くのは週に１〜２回ですから、そりゃ時間もかかるというものです。

　息子が免許を取った時のためにと、昨年春に購入した中古車が、これでようやく本来の目的のために使えるようになります。ここまでにかかった維持費を息子に返してもらいたいくらいです。しばらくはコツンコツンとぶつけることでしょうが、相手がいない事故なら目をつぶるしかありません。

　僕たちが若い頃は、免許なんて１８才になるやいなや取りに行ったものでした。バカな友達は高校３年の夏休みに自動車学校に通って免許を取り、見事に大学受験に失敗して浪人していました。さすがに僕はそこまでバカではなかったので、息子と同じように大学１年の時に取りましたが、貧乏で家に車がなかったので、自分でバイトをして中古車を購入するまで１年かかりました。２７万円で買った中古のサニーが我が家に来た日の感動を今でも鮮やかに思い出すことができます。早速ドライブ三昧な毎日でした。

　それに比べて息子は親が全て用意してやっても、全然車に乗りたそうには見えません。ドライブにも車にも興味はないし、もちろん自動車雑誌を読む気もありません。今の若者にとって車とは単なる移動手段のひとつに過ぎないそうですが、まさに息子もその通り。まあ大学もバイト先も家からすぐ近くで駐車場問題を除いても自転車の方が便利だから仕方ないですけどね。

　ちなみに中学３年の娘はなぜか車にも興味津々で、今から自分が乗りたい車種をあれこれ迷っています。最初はＶＷビートルだったのですが、最近はフィアット５００になりました。僕もチンクチェントは可愛いと思いますから、娘が免許を取ったら買っても良いかもと思っています。と言うか、息子とそういう車談義をしたかったんですけどねぇ、残念。