幹事クリタのコーカイ日誌2009

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1月13日 ● 麻生にできる景気対策は解散総選挙だけ。

 麻生内閣の支持率が20%を割るかどうか(朝日と読売と共同の数字がどこも20%前後)というところまで落ちてきました。これはもう完全に政権末期の数字です。発足からわずか4ヶ月ほどでここまで支持率を下げるとは、麻生の「党首力」恐るべし。これじゃあ完全に自民党は選挙を戦えません。

 選挙に勝てないことがわかっているのですから、麻生は当然解散を否定しています。景気対策優先で解散総選挙で政治的空白を作ることは許されないというのが彼の論理ですが、もちろんそんな理由は後付けであることを誰もが承知しています。だって麻生がこのまま政権を担っていたって、景気が回復することはないだろうとみんな思っているからです。しかも麻生が政権を握っている限り、民主党が予算成立に協力的になるはずもなく、ますます政治は停滞します。

 麻生にできる唯一の景気対策は、少しでも早く解散総選挙をして、大敗を喫して民主党に政権を譲ることです。民主党に政権担当能力があるかどうかはわかりませんし、民主党に変わったからと言って目を見張るほど効果的な景気対策ができるとも思えません。ただ、気分は変わります。景気の「気」を変えることはできます。

 小沢一郎が首相になって、その噂される剛腕で政官業の既得権益をズバズバと切り倒してくれるのではないかという期待(幻想かも知れませんが)が膨らめば、「日本も変わる」という気分が醸成されて不況脱出のきっかけになるかも知れません。少なくとも「ねじれ国会」状況はなくなるわけですから、政策実行は迅速になります。そして小沢剛腕幻想は半年もしないうちに破れてしまう可能性も大きいのですが、その時には自民党と民主党を巻き込んだ政界再編成が行われる可能性もあり、そうなったらまた大きく日本の政治状況は変わります。

 とにかく今の政界は閉塞感で窒息死寸前です。麻生が死に体のまま政権にしがみついていたら、ますますひどい状況になることは間違いありません。アメリカのオバマだって、死に体の麻生なんか相手にしないことでしょう。中国も韓国もロシアも同じです。内政も外交もにっちもさっちもいかないのですから、どうしようもありません。

 自民党も麻生降ろしなんかしたところで総選挙で負けることには変わりないのですから、それよりも麻生で選挙を戦って、負けて責任を麻生に全部負わせた方が良いでしょう。どうせ民主党政権なんか長く続くわけはないのですから。日本のため、国民のためを思うなら、麻生は自らが捨て石となって、さっさと解散して総選挙を行うべきです。