激戦で最終節までもつれこんだＪ１の優勝争い。とうとう今日決着がつきます。首位の鹿島は勝ちか引き分ければ優勝。２位の名古屋は勝った上で鹿島が負けるしか優勝できる見込みがないだけに厳しいところ。３位の川崎Ｆも数字の上では可能性は残っていますが、名古屋以上に条件が厳しいので難しいだろうと思います。

　問題は鹿島の相手が最下位で降格決定の札幌なのに、名古屋の相手が４位でまだ上位を目指して意気軒昂な大分なこと。大相撲に例えれば優勝争いしている横綱と大関の千秋楽の相手が、片や大きく負け越している平幕で、片や２ケタ勝利を挙げている関脇のようなもの。大相撲と違って最初から対戦スケジュールが全て決まっているだけに仕方ないのですが、ちょっとこの対戦カードは白けてしまいます。

　ただ昨年は鹿島が逆の立場にいました。首位浦和が最下位相手に負けたことで鹿島に逆転優勝が転がりこんできたのです。それを考えれば名古屋に全く可能性がないわけではありませんが、鹿島は自分たちが去年やったことだけに最下位相手とは言え油断はないでしょう。名古屋は玉田が燃えているという報道です。代表戦のような活躍をこの大事な一戦で見せて欲しいところです。

　ところでもうひとつの注目である降格争いですが、１７位の千葉、１６位の東京Ｖ、１５位の磐田まで自動降格の可能性があります。かつては鹿島と並んでＪリーグを牽引してきた磐田がＪ２に落ちるなんて考えられませんでした。栄枯盛衰は世の常。勝ち続けることの難しさをしみじみ感じます。