幹事クリタのコーカイ日誌2008

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12月7日 ● 最終回間近のドラマ3題。

 いま見ている連続ドラマ3本が揃っていよいよ大詰めに向かっています。録りだめしてあった分を一気に先週から今週にかけて見てしまいました。今はほとんどリアルタイムで鑑賞中。やはり最終回までには追いついておかないと話に乗り遅れてしまった感じがしますからね。

 木曜日の倉本ドラマ『風のガーデン』はここにきて急にテンポが良くなりました。話が動き出したので随分と面白くなってきています。最初からこのペースでやっていれば良かったのに、前半のモタモタでかなり視聴者を逃してしまったのではないでしょうか?初回視聴率20%だったのが、途中で13%にまで落ちてしまったのがその証拠です。中井貴一が富良野に戻ってから視聴率を戻してきているので、ようやく本編に入ったのかとみんな感じているのでしょう。

 富良野が舞台になってからの黒木メイサと神木隆之介が素晴らしいのと、前半頻繁に出てきた平原綾香と伊藤蘭が出てこなくなったので、家族をテーマにしたドラマとして集中できるようになりました。中井貴一が勘当されても仕方ないような女好きであることを表現しようとしたのかも知れませんが、やはり前半のエピソードは余計だったと思います。緩和医療と家族の愛情ということだけで十分でした。

 ただ話が進んだ割には、主役の中井貴一のガンが進行した雰囲気がなく、相変わらず末期にしては健康そうなのが惜しいところです。デニーロのように頑張ってダイエットして、もっと末期ガン患者らしく徐々に痩せていって欲しいところでした。当然のことながら本当にガンだった緒形拳の方がリアルなので、ついつい比べられてしまうのも不運です。

 金曜日の『流星の絆』もいよいよ佳境です。僕は敢えて原作を読まないようにしてストーリーを楽しんでいます。ドラマ前半によく挿入されたコメディ部分もかなり抑えられてきて、どんどんシリアスさを増しています。これは当然のことでしょう。ここからは緊迫感を維持したまま一気呵成に展開していかないと逆にドラマが楽しめません。主役3人も健闘しています。特に二宮和也は素晴らしい。相変わらず彼の演技力はジャニーズ離れしています。

 ただ残念ながら視聴率はずっと下降線を描いています。サスペンスだけに一度見逃してしまうと戻ってくるのが難しいこともあるのでしょうが、何よりも王道をいかずマニアックに走り過ぎるクドカン脚本が災いしているのでしょう。例によって磯山Pの作品だけにDVDで人気が再燃するパターンになりそうです。

 日曜日の大河ドラマ『篤姫』も終盤というか仕上げに入っています。とうとう江戸城を明け渡すところまできました。このドラマは何と言っても大奥を正面から描いたところがポイントで、フジテレビの『大奥』シリーズの人気がベースになっての高視聴率です。いかにも大河ドラマらしくセットにも衣装にも役者にもお金をかけたので、より大奥が華やかさを増していました。

 もちろん幕末の人気者である維新の志士たちも活躍したので、従来の大河ドラマファンにも見応えはありました。ちょっと現代的過ぎる感覚で篤姫や小松帯刀が喋るのには違和感がありましたが、新しい匂いがする大河ドラマとしては十分に成功したと思います。

 どのドラマも最終回まで見逃せません。週末、忘年会に行っている場合ではありません。