幹事クリタのコーカイ日誌2008

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11月30日 ● 「流れ」が変わるのは気持ちの問題か。

 昨日はサークルの団体戦でした。僕は2試合目に出場。ペアは組み慣れているK下くんです。相手は某大学体育会テニス部OBチームで、まだ20代半ばの元気な若者たちです。とは言え、インカレとまでもはいかなくても、東海学生本戦に出るくらいの体育会なら大変ですが、それ以下の体育会なら何とかなるものです。昨日の相手も確かに若くて元気は良いのですが、まだまだテニスは粗いし戦略・戦術もないので戦いやすい相手でした。

 1セット目を軽く6-1で取り、2セット目も3-0とリード。この調子なら楽勝だなと思いつつ第2セット第4ゲーム相手サービス。このゲームはかなり競り合い、何回もブレイクチャンスがありながら結局相手にサービスキープを許してしまいました。しかし、惜しいところまでいったので、ますます「このままやっていれば楽勝」という気の緩みが出てしまいました。

 その次の僕のサービスゲームを淡泊なミスを重ねて、この試合初めてのブレイクを許すと、相手は生き返ったかのようにかさにかかって攻めてきます。負けて元々の開き直りが良い結果を導いたというべきか、ネットに当たったコードボールはことごとく相手のポイントになるし、相手のミスショットもチェンジアップになってオンラインに落ちるしで、流れがすっかり向こうにいってしまいました。

 こちらも何とかもう一度流れを引き寄せようとするのですが、イーブンにするのがやっとで突き放すことができません。結局競り合ったまま第2セットはタイブレークに突入、これを5-7で落としてフルセットにもつれこんでしまいました。楽勝のはずが全く予定外の展開です。

 ファイナルセットに入っても最初のうちはまだ2セット目をひきずったかのような競り合いが続いたのですが、相手が途中で勝手に緊張しはじめてしまい、ショットが急に縮こまってきました。極めつけは相手サービスゲームを相手のダブルフォルト4本でブレイクできた時。これで完全にこちらに流れを引き寄せることができて、結局ファイナルセットは6-2。1セット目と3セット目は楽勝だっただけに、真ん中の2セット目だけがなぜあんな展開になったのか不思議です。

 恐らく実力的には10回やれば8回は勝てる相手だったと思います。それがこれほどの苦戦になってしまうのが「流れ」の怖さです。向こうに流れがある時は、なにをやってもうまくいきません。ところがいったんその流れを取り戻せば、普通にテニスをしているだけで着実にポイントもゲームも取っていくことができるのです。

 流れが変わるのは恐らく心理的な影響が大きいのだろうと思います。今回も途中で「楽勝」だと思って、気持ちが守りに入ったのがいけませんでした。最後まで気を抜かずに攻める姿勢を保っていればこんな苦戦はしなかったと思います。またひとつテニスの経験値が上がった気がする試合でした。