幹事クリタのコーカイ日誌2008

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11月23日 ● 連ドラもいよいよ佳境へ。

 この冬のドラマも半ばを過ぎ、いよいよこれから佳境に入ろうとしています。今クールのドラマで僕がまだ見続けているのは『流星の絆』と『風のガーデン』の2本になってしまいました。他のドラマは1回目〜3回目くらいで脱落です。特に惜しかったのは『セレブと貧乏太郎』で、ドラマの企画としては悪くないと思ったのですが、残念ながら上地雄輔の演技があまりにも稚拙でした。コメディというよりはコントだなぁと思ってしまったら、見続けるのは辛いです。ドラマを掛け持ちするには忙し過ぎたのかも知れません。

 何とか見続けているというのが『風のガーデン』です。倉本脚本は基本的に似たようなものが多いとはいえ、やはりちょっと今回はテーマが重過ぎる気がします。主役のキャラクターを単純に立派な人間にせず、女にだらしない軽い男にしたのは良かったと思いますが、演じているのが中井貴一ですから軽くするにも限界があります。死相が浮ぶ緒形拳も含めて、毎週家庭で見るテレビドラマとしては陰鬱な気が漂い過ぎているかも。展開も遅く、これが2時間くらいの映画だったらすっきりまとまって良かったんじゃないでしょうか。

 『流星の絆』はクドカンワールドに慣れるにしたがって楽しめるようになりました。当初はシリアスとコメディの分裂具合に馴染めず、果たしてこのドラマは面白いのかと疑問に感じてしまいましたが、ようやく4回目あたりから「こういうものなんだ」と納得できるようになりました。

 ただクドカンの基本的な素質は圧倒的にコメディにあることは明らかで、それゆえにコメディパートに入ると脚本も俳優も生き生きとしてくるのですが、シリアスパートでは馴染んでいない俳優がちらほらします。もちろん、ほとんどの俳優はコメディもシリアスも演じられる人をということでキャスティングされていると思いますから、切り替わっても大きな違和感はありませんが、本当ならシリアスだけの『流星の絆』も見たかったなとは思います。

 最終回まで楽しみなドラマはこの『流星の絆』だけですが、『風のガーデン』も何とか見続けることになりそうです。富良野三部作最後ということですが、本当にそろそろ最後にした方が良いだろうなと思います。やはり脚本に「老い」を感じると辛いですね。