幹事クリタのコーカイ日誌2008

[ 前日翌日最新今月 ]


 
11月21日 ● 「ドーハの悲劇」は繰り返されなかった。

 W杯アジア最終予選のカタール戦。敵地ドーハでの戦いと聞いて、誰もがあの「ドーハの悲劇」を思い出したことでしょう。予選A組はオーストラリアが順調に勝ち点を伸ばしているだけに、目下の敵であるカタールとの直接対決に負けると相当に厳しくなります。最低でもドローで終えたい日本でしたが、なにせブラジルやイタリアのようなチームじゃないだけに、引き分けを上手に狙うことができません。となるとカギを握るのは先取点。これさえ取れれば何とかなります。

 試合はその先取点が理想的なカタチで入りました。前半19分にダイレクトにボールをつないで相手の裏に出た田中のシュート。勝ち越したまま前半を終了。さらに後半立ち上がり直後に今度は玉田の豪快な左足のシュートが決まります。FWがきっちりと点を取ってDFがしっかりと守る。「日本強し」という印象を与える試合運びです。23分には中村のクロスに闘莉王が頭で合わせて3−0。そのままリードを守り抜いて敵地で大きな勝ち点3を取りました。岡田が監督になってからのベストマッチだったのではないかと思います。

 オーストラリアもバーレーンに勝ったために、A組はオーストラリアと日本の2強によるマッチレースになってきました。上位2チームがW杯に出られるだけに、これまた理想的な展開です。3位以下のチームが早々に諦めれば安泰ですからね。「ドーハの悲劇」を繰り返さなかったばかりか、大きく前進した素晴らしい「ドーハの歓喜」でした。

 残すは5試合。もちろんまだ油断できる状況ではありませんが、次戦のホームでのオーストラリア戦(来年2月11日)に勝てば日本は首位に立つことができます。岡田監督も今回のカタール戦で手応えを掴んだようですし、期待できるのではないかと思います。