幹事クリタのコーカイ日誌2008

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11月18日 ● 「ヘキサゴン」「ネプリーグ」と「Qさま!!」。

 テレビ朝日系列の「Qさま!!」はかつては深夜で、さまぁ〜ずが若手芸人たちにいろいろクイズをプレゼンさせて審査するという内容で、いかにも深夜のテレ朝らしい番組でした。僕は暇な時にやっていれば見るというくらいで、ゴールデンに昇格してからはほとんど見ていませんでした。

 ところが最近は「プレッシャーSTUDY」という企画がすっかり定着してしまい、番組は完全に芸能人によるクイズ番組に変わってしまいました。かつてのレギュラー陣も一応解答者として出演はしていますが、いかにも8時台に相応しいファミリー向けクイズ番組で、深夜時代の面影はすっかりなくなってしまったと言って良いでしょう。

 恐らく若い視聴者からすると「昔の方が面白かった」と感じるんじゃないかと思いますが、今のお勉強系クイズ番組というテイストがやはり8時台という枠を考えると正解で、視聴率も好調に推移しているようです。我が家も今のスタイルになってからは毎週見ていますが、解答を妙に引っ張ることもなくどんどんクイズが進行していきますし、司会者と解答者のトークも短めでスッキリしているので、テンポが良いところが好ましいと思います。

 高視聴率を誇る芸能人クイズ番組と言えば他に「ネプリーグ」と「ヘキサゴン」がありますが、「Qさま!!」を含めたこの3番組ではそれぞれにクイズとトークの比重の置き方が少しずつ違うところが妙です。最もクイズよりトークに重きを置いているのはもちろん「ヘキサゴン」で、これは司会の島田紳助の話術があってこそです。この番組で人気が出た「おバカ」キャラを成立させるには、かなり腕の立つ突っ込みが必要なわけで、紳助なくして「ヘキサゴン」はあり得ません。

 「ネプリーグ」はホストのネプチューン自身がクイズに参加している以上、紳助のように解答者をいじるにも限界があります。クイズを大きく逸脱できないので、当然「ヘキサゴン」に比べて番組進行がきちんとしています。ただネプチューンの3人によるフリートークの上手さと明るいキャラクターが、クイズとトークのバランスをイーブンで成立させています。

 「Qさま!!」には司会者がきちんといます。ただ残念ながらさまぁ〜ずにも優香にも、軽妙な解答者いじりをする腕がありません。トークも格別面白くはなりません。そこで番組はより本格的クイズ番組へとシフトしていくのです。クイズ比重度は「Qさま!!」が断然一番です。それに伴って難易度も解答者の平均知力の高さも「Qさま!!」>「ネプチューン」>「ヘキサゴン」となっています。

 最近ちょっと「ヘキサゴン」があまりにもキャラクター重視でクイズの比重が低くなってきたため、「Qさま!!」のクイズに対するストイックさが気に入っているところです。