幹事クリタのコーカイ日誌2008

[ 前日翌日最新今月 ]


 
10月14日 ● 遅ればせながら『風のガーデン』。

 風邪を金曜日からひいていたため、録画したテレビ番組をほとんど見ることができませんでした。とにかく家にいる間はベッドで寝ていたので。ようやく昨日夜から元気が回復したので、フジテレビ開局50周年記念というよりも緒形拳追悼記念(?)ドラマになってしまった『風のガーデン』初回を見ることができました。

 本来は緒形拳が話題ではなく倉本聰の富良野三部作の終章ということで話題になるはずのドラマです。もっとも三部作といっても『北の国から』ばかりが長大かつ有名で、『優しい時間』と『風のガーデン』を同列に並べて良いのやら、という気はしますけど。

 初回を見た限りでは、倉本にしては(と言うより、富良野三部作にしては)展開が早いというか、現代的なドラマだと感じました。演出のせいもありますが、都会的な風景の中で細かいカット割りを多用し会話のテンポも速い。富良野三部作らしいところはあまり感じません。しかし、あくまでもこれは初回だからで、今後は舞台が富良野に移っていくのでしょうから、当然美しい富良野の風景がどんどん登場し、いかにも倉本らしい含蓄の多いセリフを俳優陣がとつとつと語るのでしょう。

 今回注目の緒形はまだ少ししか登場しませんでしたが、そういう目で見るといかにも演技しているのが辛そうな感じに見えてしまいます。「遺作」というのは視聴率的にはもちろんプラスなんでしょうが、視聴者としてはちょっと見ていてせつない気分になるのでマイナスかも知れません。

 ところでこのドラマ、なんだかやたらと男女関係の描写が目立ちました。主人公の中井貴一は平原綾香と付き合っているようですが、同僚ナースの伊藤蘭とも不倫関係のようです。娘の黒木メイサも不倫をしていますし、きっとドラマが進行するにつれて他にもいろいろ入り組んだ男女関係のもつれが出てくるのでしょう。緩和医療をテーマにした社会派ドラマというだけではどうやらないようです。それが吉と出るか凶と出るかはわかりませんが。