幹事クリタのコーカイ日誌2008

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10月15日 ● グラビア界の黒船沈没。

 グラビア界の「黒船」という、ちょっと時代錯誤的なキャッチフレーズで一世を風靡(という表現も古臭いですけど)したリア・ディゾンがなんと「できちゃった婚」だそうです。おいおい、です。僕はさすがにこの年でグラビアページを熱心に見ているわけではないのですが、リア・ディゾンが登場した時の騒ぎは覚えています。なるほど、久々にこの手が来たなと思ったものでした。

 僕が思い出したのは我々の青春時代のアイドルであるアグネス・ラム。日本人受けする外国人女性の典型的なパターンです。本物の金髪碧眼のバリバリの白人よりも、東洋系が混じったコケティッシュなタイプに昔から日本人男性は弱いのです。

 リア・ディゾンがテレビに出始めた時のポジションはかなり高い位置にありました。いわゆる「ありがたい」という感じでバラエティ番組に登場していたのです。お笑い芸人たちが彼女をありがたがり、それに対したどたどしい日本語で受け答えするので、ますます「ありがたみ」は増していきました。

 ところがリア・ディゾンはその後の展開を急ぎすぎました。もう少し露出を抑えてグラビアだけで神格化をはかっていけば良かったのに、歌手へのステップアップを図り、その歌がまた昔のアイドル歌手でもないだろう的な下手さで、見る見るうちに「なにもできないお人形アイドル」であることを露呈してしまいました。

 今のテレビの世界では単に可愛いだけでは早晩飽きられてしまいます。反射神経の良いリアクションができなければバラエティでは生き残っていけないし、歌や踊りもそれなりにこなせないと芸達者なお笑い芸人たちにどんどん食われてしまいます。リア・ディゾンは可愛い以外に何の取り柄もないことがあまりにも早くバレてしまい、それに伴って「ありがたみ」も一気に失ってしまいました。アメリカの株式市場同様に「大暴落」です。

 最近ではすっかり見かけなくなったと思っていたら、今回の「できちゃった婚」発表。これで完全にリア・ディゾン株は整理ポスト行きです。所属事務所にしてみれば、もう少し稼いで欲しかったところでしょうが、本人はタレントとしての自分に見切りをつけていて、もうどうでも良くなっていたのかも知れません。少なくとも「できちゃった婚」というのは、本人がある程度「もういいや」と思っていない限りあり得ないわけですから。