幹事クリタのコーカイ日誌2008

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8月26日 ● 錦織に期待の全米オープン。

 今年最後のグランドスラムとなる全米オープンが始まりました。焦点は男子シングルスでの頂上対決。全仏、ウィンブルドン、オリンピックまで制してランキングも1位になった第1シードのナダルと、今年グランドスラムタイトルをひとつも取れないまま2位に落ちた第2シードのフェデラーとの対戦です。

 フェデラーはこの大会5連覇がかかっていますが、得意の芝でナダルに負けたのですから、ハードコートでも連覇が途切れるピンチです。しかもハードコートに強い第3シードのジョコビッチとも準決勝で当たるドローだけに、今年のフェデラーの調子では連覇はかなり苦難の道のりでしょう。

 日本の期待はもちろん錦織圭です。ウィンブルドンでは腹筋の故障のため途中棄権、オリンピックでは粘りを見せましたが、いずれも1回戦負け。まだ発展途上ですから負けるのも勉強とは思いますが、ここらでグランドスラム初勝利を挙げてくれると、一層今後に勢いがつくと思います。相手は第29シードのファン・モナコ。シード選手ですからもちろん格上ですが、錦織のポテンシャルなら勝つ可能性も十分です。

 男子に比べて女子は見どころがあまりありません。シャラポワが欠場し、第1シードはイバノビッチ、第2シードはヤンコビッチのセルビア勢。ただ地元アメリカのヴィーナスとセレナのウィリアムズ姉妹の方が、実質的にはトップ2ではないかと思います。後は毎回上位にくるロシア勢ですが、いずれにしろあまり新鮮味がないのが残念。日本選手は第30シードの杉山愛と中村藍子。杉山は同じブロックのセレナと当たる3回戦が限界でしょう。むしろ強豪の少ない山に入った中村の上位進出を期待したいところです。